「楽しかった」の奥にある、LLKのレッスン設計 〜Art・STEAM・Cultureで大切にしていること〜
現在、LLKでは保護者の皆さまと個別面談を行っています。
その中で多くいただいている声のひとつが、「子どもは楽しそうに通っているけれど、実際にどんな授業をしているのかが少しわかりづらい」というものです。
これは、私たちとしてもとても自然なご意見だと受け止めています。
学童は、学校が終わったあと、お子さまを長い時間お預かりする場所です。保護者の方にとって、その時間に子どもたちが何を経験し、どんな表情で過ごし、どんな学びを得ているのかが気になるのは当然のことだと思います。
だからこそ今回は、LLKで日々行っているレッスンについて、私たちがどのような考え方で設計しているのかを少し丁寧に書いてみたいと思います。
LLKでは、英語を使いながら、Art・STEAM・Culture & Creativityを中心とした探究型のレッスンを行っています。
曜日ごとの大きなテーマは、以下の通りです。
月曜日:Art
火曜日:STEAM
水曜日:Art
木曜日:STEAM
金曜日:Culture & Creativity
ただし、私たちが大切にしているのは、単に「作品を完成させること」や「知識を覚えること」だけではありません。
子どもたちが自分で考え、選び、行動し、振り返ること。
友だちや先生と関わりながら、自分の考えを表現すること。
そして、他者や異なる文化に興味を持ち、理解しようとすること。
そうした経験を、日々のレッスンの中で少しずつ積み重ねていきたいと考えています。
LLKのレッスンに共通する3つの軸
LLKのすべてのレッスンで大切にしている共通の軸があります。
1. 自分で選び、行動し、振り返る
子どもたちには、ただ先生の指示通りに動くだけではなく、自分で考え、選び、試してみる時間をつくりたいと考えています。
「どれを使ってみよう?」
「どうすればうまくいくだろう?」
「次は何を変えてみよう?」
こうした小さな問いを重ねることが、探究の入り口になると思っています。
2. コミュニケーションをとる
LLKでは英語でのコミュニケーションも大切にしています。
ただし、コミュニケーションとは、単に英語で話すことだけではありません。
相手に興味を持つこと。
相手の考えを聞こうとすること。
自分と違う意見や表現を尊重すること。
そうした姿勢も、子どもたちに育ってほしい大切な力です。
3. 自分の考えを表現する
子どもたちには、「正解を言う」だけではなく、「自分はどう思ったか」「なぜそう考えたか」を表現する機会を持ってほしいと考えています。
絵で表す。
ものを作る。
言葉で伝える。
友だちの前で共有する。
表現の方法は一つではありません。
それぞれの子どもに合った形で、自分の考えを外に出す経験を大切にしています。
理想と、いまの現在地
もちろん、毎日のレッスンがいつも理想通りに進むわけではありません。
学校が終わったあとの子どもたちは、疲れている日もあります。気持ちが切り替わらない日もあります。座って話を聞くこと、順番を待つこと、友だちの意見に耳を傾けることも、簡単なことではありません。
だからこそ私たちは、子どもたちに最初から完璧な姿を求めるのではなく、少しずつその力を育てていきたいと考えています。
自分で選ぶこと。
友だちの話を聞くこと。
自分の考えを伝えること。
うまくいかなかった時に、もう一度やってみること。
これらは、すぐにできるようになるものではありません。日々の小さな経験の積み重ねの中で、少しずつ育っていくものだと思っています。
LLKのレッスンは、完成された理想の形を毎回実現する場というよりも、子どもたちと先生たちが一緒に試行錯誤しながら、その力を育てていく場です。
Art
『自分らしい表現を楽しみ、違いを認め合う時間』
Artのレッスンで大切にしているのは、上手に描くことや、見本通りに作ることだけではありません。
もちろん、色の使い方や素材の扱い方など、技術的な学びもあります。
しかしそれ以上に大切にしているのは、子どもたち一人ひとりが、自分の感じたことを自分らしく表現することです。
同じテーマで作品を作っても、子どもたちの表現はまったく違います。
色の選び方。
形の作り方。
余白の使い方。
どこにこだわるか。
その違いには、それぞれの子どもの感じ方や考え方が表れます。



Artの時間では、子どもたちが自分の作品について話したり、友だちの作品を見たりしながら、
「どうしてそうしたの?」
「ここが面白いね」
「自分とは違うけれど素敵だね」
と感じられる時間をつくっていきたいと考えています。
Artで育てたいこと
自分らしく表現することを楽しむ
友だちとの違いに気づく
違う表現を否定せず、面白がる
自分の感じたことや考えたことを言葉にしてみる
Artは、きれいな作品を作るためだけの時間ではありません。
自分らしさを表現し、他者との違いを認めるための時間でもあります。
STEAM
『「考える → やる → 振り返る → またやる」を繰り返す時間』
STEAMのレッスンでは、最初から正解を教えることを目的にしていません。
大切にしているのは、子どもたちが自分で考え、試し、振り返り、もう一度やってみることです。
「こうしたらどうなるだろう?」
「なぜうまくいかなかったんだろう?」
「次は何を変えたらいいだろう?」
このように、子どもたち自身が仮説を立て、実際に試し、結果から考えるプロセスを大切にしています。


STEAMでは、うまくいかないこともたくさんあります。
むしろ、うまくいかなかった時にこそ、大切な学びが生まれます。
失敗を「ダメだった」で終わらせるのではなく、「次に試すためのヒント」として捉えること。
この姿勢を、子どもたちと一緒に育てていきたいと考えています。
STEAMで育てたいこと
自分で仮説を立てる
実際に手を動かして試す
うまくいかなかった理由を考える
改善してもう一度挑戦する
正解よりもプロセスを大切にする
完成したものだけを見ると、活動の意味が見えづらいこともあります。
でも、その途中には、子どもたちの試行錯誤や発見がたくさん詰まっています。
STEAMは、正解を覚える時間ではなく、自分の考えを試しながら学ぶ時間です。
Culture & Creativity
『世界の暮らしや文化に触れ、自分の世界を広げる時間』
Culture & Creativityのレッスンでは、さまざまな国や地域の文化に触れることを大切にしています。
ここでも、作品や活動を完成させることだけが目的ではありません。
その国はどこにあるのか。
どんな気候なのか。
どんな暮らしがあるのか。
日本と似ているところ、違うところは何か。
そうした背景を知ったうえで、子どもたちの興味とつなげながら活動を行います。
たとえば、スウェーデンをテーマにLEGOで街を作る場合、ゴールは「LEGOの街を完成させること」だけではありません。
スウェーデンはどこにあるのか。
寒い地域では、どんな家が必要なのか。
街のつくりや暮らしには、どんな特徴があるのか。
そうしたことを知り、その学びを街づくりに生かしていきます。



子どもたちにとって、世界の国々はまだ遠い存在かもしれません。
でも、食べ物、家、服、音楽、遊び、街の様子など、身近なテーマから入ることで、少しずつ世界への興味が広がっていきます。
Culture & Creativityで育てたいこと
世界にはさまざまな暮らしがあると知る
日本との違いや共通点に気づく
異なる文化に興味を持つ
知ったことを自分なりの表現につなげる
自分の世界を少しずつ広げていく
Culture & Creativityは、海外の知識を覚えるためだけの時間ではありません。
世界の多様さに触れ、自分とは違うものを面白がるための時間です。
レッスンの質を高めるために
LLKでは、レッスンを一度行って終わりにはしていません。
日々の授業について、先生同士でSlack上で振り返りを行ったり、毎週のミーティングでフィードバックを共有したりしながら、少しずつ改善を重ねています。
たとえば、以下のような観点で振り返りを行っています。
子どもたちは楽しめていたか
説明はわかりやすかったか
子どもたちが自分で考える時間は十分にあったか
英語でのコミュニケーションにつながっていたか
次にやるなら、どこを変えるともっとよくなるか

もちろん、まだまだ改善できることはたくさんあります。
日々のレッスンの中で、私たち自身も「もっとこうできたのではないか」「次はこうしてみよう」と考えながら運営しています。
だからこそ、保護者の皆さまからいただく声は、私たちにとってとても大切です。
これからのLLKについて
今回の面談を通して、保護者の皆さまにもっと授業の様子を伝えていく必要があると感じています。
お子さまがどんな活動をしたのか。
どんなことに興味を持ったのか。
どんな表情で取り組んでいたのか。
その活動には、どんな意図や学びがあったのか。
こうしたことを、これからより丁寧にお伝えしていきたいと思っています。
LLKは、子どもたちにとって楽しい場所であると同時に、保護者の皆さまにとっても安心して預けられる場所でありたいと考えています。
子どもたちの満足度を高めること。
日々のレッスンの質を上げ続けること。
そして、保護者の皆さまに対して透明性の高い運営を行うこと。
この3つを大切にしながら、これからもLLKをよりよい場所にしていきます。
