怒りや悲しみを「なかったこと」にしていませんか。
「こんなことで怒っちゃダメだ」
「泣くほどのことじゃない」
「もっと強くならないと」
そうやって、
自分の感情に
フタをしたこと、ありませんか。
大人になるにつれて、
感情をコントロールすることが
「成熟している」ことだと
思いがちです。
怒らない人が偉い。
泣かない人が強い。
感情的になるのは恥ずかしい。
そんな空気が
どこかにありますよね。
職場でも、
家庭でも、
友達といる時でも、
「感情を出しすぎてはいけない」と
どこかで学んできた。
でも私は、ずっと
それに違和感を感じていました。
感情って、
抑えれば抑えるほど
消えるわけじゃないんです。
むしろ逆です。
フタをした感情は、
心の中にそのまま残り続けます。
出口を探して、
ずっとくすぶっている。
そしてある日、
全然関係ないところで
突然爆発したり、
理由もわからないまま
気力がごっそり消えたり、
体の不調として
じわじわ出てきたりする。
感情は、無視しても消えない。
形を変えて、
必ず出てくるんです。
心理学では、
感情を抑え込み続けることを
「感情の抑圧」と呼びます。
これが長く続くと、
自分が何を感じているのかすら
わからなくなってくる。
「なんか最近、無気力だな」
「なんで自分はこんなに疲れてるんだろう」
「怒ってるわけじゃないけど、なんかしんどい」
そういう感覚の正体が、
実は長年フタをしてきた感情だった
ということは、珍しくありません。
感情を無視し続けた結果、
感情そのものが
どこかに行ってしまったように感じる。
喜びも、悲しみも、
なんとなくぼんやりしてくる。
それは、
心が自分を守るために
感情ごと閉じてしまった状態です。
感じないようにしたんじゃなくて、
感じる力ごと、
疲弊してしまっているんです。
じゃあどうすればいいのか。
難しいことじゃないです。
まず、感じていることを
「認める」だけでいい。
怒っている自分を、怒っていいと認める。
悲しい自分を、悲しんでいいと認める。
しんどい自分を、しんどくていいと認める。
嬉しい自分を、素直に嬉しいと認める。
誰かに話さなくていい。
解決しなくていい。
SNSに投稿しなくていい。
「あ、今自分はこう感じてるんだな」
ただそれだけを、
心の中でつぶやくだけでいい。
それだけで、
心の奥でくすぶっていたものが
少しずつほぐれていきます。
感情は、敵じゃない。
あなたの心が
「ここに気づいてほしい」と
送ってくるサインです。
怒りは、大切なものが傷ついたサイン。
悲しみは、何かを本気で大切にしていたサイン。
不安は、真剣に未来を考えているサイン。
どの感情も、
あなたが生きている証拠です。
無視するより、
一度ちゃんと受け取ってあげる。
それだけで、
心はずいぶん楽になります。
今日、
何か感じていることがあるなら。
それを「ダメだ」と思わずに、
少しだけそのままにしておいてください。
あなたの感情は、
正しい。
焦らなくて大丈夫です。
一緒に、少しずつ
自分の心と仲良くなっていきましょう。
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