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心を取り戻す旅【第7話-3】怒りが小さくなった日 ― 女性性を取り戻す心の旅

高くそびえ立つ塔をあとにして、
私は心の世界の中を歩き続けていました。

恐れと向き合い
正体を少しだけ垣間見たあと――
私の心は、次の場所へ向かっていったのです。


こんもりした森 ― 休息と再生の場所

塔を出た私の前に現れたのは、
こんもりとした森でした。

たくさんの木々が集まって、
まるで一本の大きな木のようにも見える
不思議な森。

今振り返ると
どこか“脳みそ”のような形にも見えます。

森は休息や再生の象徴であると同時に
少し混沌とした場所でもあります。

それまでの私は
「前に進むこと」
「頑張ること」ばかりに必死で
休むことをずっと後回しにしてきました。

でも、この森にたどり着いて――
私は、ようやく立ち止まり
心を休ませることができたのです。

赤いキノコ ― 怒りが手のひらに収まった日

森の中でひと息ついていると
ふと、赤いキノコが目に留まりました。

こちらは森の断面図
キノコは右側の下にあります。

アップ

なぜか惹きつけられるように近づき
そっとポケットに入れました。

そのとき、白い箱の中で見た
大きな赤い三角の積み木
を思い出したのです。

キノコも、積み木も
どちらも赤い三角形。


けれど――
今度のキノコは
手のひらにのるほど小さい。

あのときは怖くて
触れられなかった“大きな怒り”

それが今は
こうして手のひらに収まるほど
癒され、小さくなってきている。

そんなことを
象徴していたのかもしれません。

ピンクの器 ― 女性性の象徴

次に私が訪れたのは、
一軒のアラビア風の建物でした。

中に入ると、部屋いっぱいに
大きなピンク色の器が置かれていました。

部屋の隅にあった踏み台に乗り
そっと中をのぞいてみると――
器の中には、
水がたっぷりと満たされていました。

このイメージ、
みなさんなら、何を思い浮かべますか?



……そう。

私は、これは
「子宮」のイメージだと思うんです。

私の父と母は、私が生まれる前
千夜一夜物語(アラビアンナイト)
を二人で読んでいたそうです。
愛や欲望が交錯する物語の世界。
その記憶の断片が
アラビア風の器というかたちで
心に浮かんだのかもしれません。

後から気づいたのですが・・

実は私には
生まれてこなかった兄がいます。

当時住んでいたアパートの規則で
母は泣く泣く子どもを産めませんでした。

幼い頃、母に連れられて
大阪・四天王寺へ水子供養に
行っていたことを思い出します。

今思うと――
この器のイメージは
そのとき目にしていた供養の器と
とてもよく似ているのです。

ピンクのハイヒール――女性性を取り戻すということ

このピンク色の器は
セラピーのセッションの中で
自然に浮かんできたイメージでした。

私はふと
ポケットに入れた
赤いキノコのことを思い出し
それをセラピストさんに話しました。

すると、セラピストさんが
こんな風に言ったのです。

「そのキノコを、
この器の中に入れてみたらどうなる?」

私は、キノコを取り出し
器の中へ入れました。

すると――
キノコは、シューッと泡を立てながら
ゆっくりと沈んでいきました。

そして
器の底から
何かが浮かび上がってきたのです。


それは
「片方だけのピンク色のハイヒール」
でした。

粘土で作りました

私は、そのハイヒールを拾い上げ
キノコの代わりに、ポケットへ入れました。

失われていたものとの再会

乳がんという病気は、
「女性性の否定」と関係があると
言われることがあります。

ハイヒール――
私にとっては、それは
女性性の象徴に感じられました。

もちろん
病気の原因は単純ではありません。
ただ、私自身の心のテーマとして
「女性性」が浮かび上がってきたのです。

私は長い間
「役に立たなければいけない」
「頑張らなければいけない」
そう思って生きてきました。

どこかで
“女性であること”を
不利に感じていたのかもしれません。

父が
「夢に男の子が出てきた。
あれは、おろした子どもだと思う」
と話していたこともあり

無意識のうちに
「男の子でいなければ」
と思っていた部分もあったのかもしれません。

それは、親の事情であって
私の価値とは関係のないことでした。

けれど――

怒りの象徴だった
“赤い三角”を

“子宮”の象徴である
ピンクの器に入れたとき。

そこから生まれてきたのは
ピンクのハイヒールだった。

それはきっと
私が「女性性を取り戻した」ことの
象徴だったのだと思います。

そして次は
ハコミセラピーとの出会い
私の心を静かに変えていく体験へと続きます。

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認定ハコミセラピスト🍀長岡由子 ほっとできる記事づくりのために、応援していただけると助かります。