「KING OF PRISM」は飛び道具として必要なコンテンツだと思う
先日、ご縁があって漫画友達のかたに「KING OF PRISM」の劇場版を2作見せていただきました。X上でいろいろ感想やニュースが流れてくるなか、応援上映の盛り上がりなどなんとなくは存じ上げていましたが、しっかり見たことはなく。映画2本分、多幸感にあふれた時間でした。普段理性と想像でコンテンツを楽しんでいる身には、こういう飛び道具みたいなコンテンツが必要でした。
拝見したのは以下の2本です。
まず驚いたのは、応援上映なのでショーだと思っていたら物語のストーリーがあったことです。
「KING OF PRISM by PrettyRhythm」はプリズムショーに出会った男の子がその世界に魅了されて自分もプリズムショーを目指す展開。「ミュージカルテニスの王子様を見てミュージカルを目指した」という若手役者のインタビューを尾も出しました。若い頃にいいコンテンツに出会うの大事。
「King of Prism: Pride the Hero」は、プリズムショーの大会を通じて、前作の中心キャラクターだったヒロ様の挫折と成長を描く物語。悪役の悪役らしさがわかりやすくてすごくよかった。最後、ヒロ様が技術ではなく表現で勝利するところも、技術中心主義ではないアートを見せるというフィギュアスケートを思い出させました。
という風に、拝見した2作品では、過去のアニメ作品のいろいろな表現がいい意味でオマージュとして取り入れられていた気がします。私が拝見して一番気になったのは「これを作った監督や脚本家はいったいなにをインプットして、こういうアウトプットをしようと思ったのか」というところです。アニメやバラエティ番組表現含めすごく平成の味がしました。敵役のやられるときが、機動戦士ガンダムの敵役がやられていくときの雰囲気を感じたので昭和味もあるのか。
最近漫画やアニメを楽しむとき、ロジックや想像で読んだり見たりしてしまい「こういう設定ならこういう展開になる」「こういうルートできたか」「これは今の社会を考えると・・」と考えてしまっていました。「なぜこういう設定、物語にしたのか」など。
しかし「KING OF PRISM」はそういう想定を全部吹き飛ばして目の前にあるショーだけを楽しむように「強制」してきます。その圧力とメッセージがすごく気持ちいい。あと純粋に楽曲がかっこいい。アイドル映像として質が高い。
アイドルアニメはなかなか恥ずかしくてみれないのですが、ところどころとんちきで、つっこみをいれやすいのもこちらがアイドルを応援するときのてれをなくしてくれていいです。熱狂とつっこみをいったりきたりできる。一般的なアイドルアニメとは違うきらめきがそこにはあります。
そしてこういう3DCGでのアニメ表現の蓄積があって「多聞くん、今どっち?」のアイドルシーンの表現につながるのだなと勝手に納得しました。(制作会社は違いますが)ありがとうテクノロジー。
「KING OF PRISM」シリーズ、10周年おめでとうございます。もうこれ以上何をやるのかわかりませんが、私の想定や想像を超えていってほしいです。
