見出し画像

心の揺らぎとの付き合い方 [第48回]

前回の記事では、自分の場所で発信を淡々と続けることで、予想外のチャンスや世界が広がっていくワクワク感についてお話ししました。発信を続ける中では「継続」が鍵となりますが、それは私たちの資産形成、特に投資におけるマインドセットでも全く同じことが言えます。

最近の市場に目を向けると、株高や円安の傾向が長く続いています。その中で、過去に160円ラインでの為替介入が入り、一時的に資産額が減少するという局面を何度も経験してくると、脳内に一つの「予測」と「誘惑」が芽生えてくるようになります。

「また同じことが行われるのではないか?」「だとしたら、この状況をうまく利用できるのではないか?」

そんな一時的な気持ちの揺らぎと、私がどう向き合ったかについてお話しします。

1. 長期投資家を襲う「投機」という名の揺らぎ

私が思いついたのは、このような作戦でした。持っているインデックス資産の一部を為替が160円付近のタイミングで一度売却し、介入が入って市場が動いた後に、これから買い増そうと考えている高配当株の購入資金に当てれば効率が良いのではないか、というものです。

私のように、長期保有を前提としたインデックス投資や高配当株投資を行っている者にとっては、このような短期的な波を狙った投機的な売買は不要であるはずです。頭では「淡々と継続すること」が正解だと分かっている。それなのに、連日のニュースや数字を見ていると、どうしてもこうした「一時的な気持ちの揺らぎ」が生じてしまうのが、人間の心理というものです。

もし、この衝動を自分1人の頭の中だけでこねくり回していたら、「よし、やってみよう」とつい手を出してしまっていた可能性が極めて高かったと思います。

2. 「対話」によって脳のブレーキを踏む

そこで私は、自分のこの思いつきを、そのままAIに相談してみることにしました。

客観的なパートナーとしてAIから返ってきた答えは、非常に冷静なものでした。差し引かれる税金のコストや新NISAの非課税枠の使用状況、そしてタイミング投資の不確実性をトータルで算出すると、メリットは大きくない、という厳密なファクトを提示されたのです。

データとして「メリットが少ない」という事実を突きつけられたことで、私の頭は冷え、今回は「何もしない(ホールドし続ける)」という選択をしました。

3. 投資以外でも活きる「一時的な感情のコントロール」

この経験を通じて痛感したのは、一時的な感情を抑え、冷静な判断を取り戻すために、AIは極めて有用であるということです。

人間は、どれだけ知識があり、明確な目的があっても、その時の気分や周囲の熱狂によって「今だけは特別ではないか」と認知の歪みを起こしてしまいます。そこに、感情を持たない完全なる客観的存在であるAIを挟むことで、自分の認知の歪みを一瞬で矯正し、脳のブレーキを踏んでもらうことができるのです。


このような「感情のコントロール」は、投資の世界だけに留まりません。 例えば、仕事での人間関係でカッとなって感情的なメールを送りそうになったとき、あるいはプライベートで大きな買い物を衝動的に決めてしまいそうになったとき。


一歩立ち止まり、「今、こういう風に考えているのだけれど、客観的に見てどう思う?」とAIに打ち明けてみる。それだけで、後から後悔するような致命的なミスを、未然に防ぐことができるようになります。


最後に

長い人生の後半戦に向け、安定した生活基盤を築くためには、外側の市場がどう荒れようとも、内なる自分の「平穏」を保ち続けることが何より重要です。

もし、日々のニュースや生活の中で、心がざわざわして極端な行動に走りそうになったときは、その衝動を1人で抱え込まず、AIにそっと打ち明けてみてください。

自分の感情を客観視する「頭と心の隙間」をAIと共に作る。その賢い道具の使いこなしこそが、現代を生きる私たちと家族に、等身大で確かな安心をもたらしてくれるはずです。


(もし今回の記事が少しでも参考になりましたら、下部にある『チップで応援する』より応援をいただけますと幸いです。いただいたサポートは、今後の分析環境(AIツールやデータ集計システム)の維持・向上のための資金として大切に活用させていただきます。今後とも Liberal Doctor をよろしくお願いいたします。)

いいなと思ったら応援しよう!