不飽和どれみ
探している。探している。四角い目を持つ矢印は依存先の寝起きを見計らってカーテンの靡く角度を睨んでいる。浅ましく泥水を啜る賽の親子は燕脂の煙に殺された。咽頭に絡まったいつしかの捨て台詞は雀蜂の良い餌で、白く染め上げられた夜空では抗ヒスタミン剤でオリオン座が模られて、世界中で自分だけの独りぼっちを満喫したがる季節性がハングマンズ・ノットの量産に着手したばかりだ。
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何処にも帰れなくなった子どもを攫うのは悪人でもなければ怪異でもない、黄昏の気紛れはパウダー・ファンデイションよりも狡猾だ。血の気の多過ぎるきらいがある冬が腹を空かせている。途轍もなく大きな鍋で煮込まれている町内会の貼紙は、あなや此処迄かと白目を剥いて渦巻く熱に溶けていった。
