とうに抜けている、
深夜と早朝の抜糸を駆り立てて行う迄もない。疲弊を連れた覚醒の時刻から飽きもせず薄荷飴は粘膜の洞窟でころころと笑い転げ、唾液の漣にすっかり身を浸し乍、悪夢の死骸や、此方へ御出でなさってと両手を打鳴らしている。
虹色のパレットではあまりに不服する張紙は閃輝暗点の如く苛立ちは静脈の閉塞を誘なうが、近くへ這いうるだけの力がない乳児が四ツの支えをやつがれの五臓六腑に埋込んでララと咲かせますことでしょう。
銀を遇らった長い長い臓物が水底に追い遣られて無様に漏らす嗚咽のなんと麗しきことか! 皿の上でびたびたと跳ねる眼球には、今に装飾過多な剣が入れられるでしょうに、下手な足取りで――蜈蚣に嗤われる程には一切が恵まれちゃあいないのだが――行儀も諦めも悪くマーマレードを飛沫かせるのが辛抱なりません。遠吠えを休まない緊急車両のサイレンどもは、こう云ったブレックファストの角度を如何拾うのでしょうね。
「なアに、只の手遊びさ。どんな騙し口も在りやしませんとも」
鋏が、ちょん。
今日も今日とて、洗濯物より白うい、疎まれ者の朝が始まりますようで。
