マクロな空
今朝はよく薬が効いているので、膝から下が兎の頭蓋骨にはならないようです。一流の静寂をイヤフォンから摂取、眼差しの影絵を緩慢に手で覆い隠す。貴方が浴びている雨音は、鳥の囀りは、焚火の音は、果たして出鱈目が御上手な六・一インチの吐く、有りもしない胸を張った副産物なのではないのでしょうか。
玄武岩質マグマで泳ぐのは今に仮面に取り込まれてしまいそうな紙ナフキンの群れ。幻聴、と呼ぶにはやや絡まった、死にかけのラジオの慟哭が劈くのは六畳程度のうちを陣取る、立派な衣類箪笥のアキレス腱。答えないと。答えないと。鼻を削いででも、何度も何度も名前を呼んでくる青いサブレーに、粘着質をした糸へどんな自問を立て掛けることに決めたのか、答えねばらなりません。やがて至る劇場での綺羅星の脱糞がその本質たる合図です。
流氷にキリン。爪先にリキュール。黒板消しに接吻。幾たび蹴飛ばしても副流煙の飛沫は足首を抱こうとする。上弦の月を従えてくるシリコン製のベビー・チーズが、此処七分ほど喉元にしがみついているから足掻いてみたって解けそうにない。
出来の悪い白昼夢の中、無骨なスピリチュアリズムに胡座をかいて。今日もわたくしは、健気を社会に揉み消されるのでしょう。
