LED式の鬼灯
サイバーパンク然りな光景にもアルビノの鴉は羽搏いている。尾羽がひょいと円を描いた時、ネオン管が二本、三本と張り裂けてゆく。日曜特有の煩雑とした物事からふわり、宙へ誘い込んで貰う為にコンビニエンスストアで耳栓を買った。店員の愛想は大変に悪かったが、人間、其の程度の按配が丁度良い。受取った釣銭を交差点の真ン中で棒立ちになっている長身痩躯の自動販売機に投げ入れると、取出口に手首を甘噛みされたが、不思議と運が悪いだとか日頃の行いがどうのと云った考えは湧かなかった。
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