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【イベントレポート: 海外在住プログラマーに聞くホンネ!】 Le Wagon Tokyoが迫る「グローバルキャリアのリアルとAI時代の生存戦略」

【開催背景:なぜ今、このイベントなのか?】
「いつかは海外で働いてみたい」「でも、自分はプログラミング未経験だから無理かもしれない……」
そんな想いを抱える方にこそ、是非読んで頂きたいです。

0. はじめに 

急速に進む円安や、国境を越えたリモートワークの普及を背景に、日本のエンジニアの間で「海外就職」はかつてない現実味を帯びた選択肢となりました。しかし同時に、AIツールの爆発的進化によって、世界のエンジニア市場の採用基準や求められるスキルセットは今、大きなパラダイムシフトの真っ只中にあります。 

「未経験からスタートして、これからの時代に世界へ通用するキャリアを築くにはどうすればいいのか?」――。

この切実な問いに対し、未来の挑戦者たちへ確かな道標を提示すべく、世界的なテックコミュニティであるLe Wagon Tokyoが今回のオンライントークセッションを企画しました。


国境を越え、エンジニアとして世界を舞台に働く――。

そんなキャリアに憧れを抱きつつも、「圧倒的な英語力が必要なのではないか」「ビザや学歴の壁はどう乗り越えればいいのか」と、一歩を踏み出せずにいる人は少なくありません。

世界屈指のコーディングブートキャンプ「Le Wagon Tokyo」は先日、海外の第一線で活躍する2人の日本人エンジニアをゲストに迎え、オンライントークセッションを開催しました。

モデレーター・小川の進行のもと、ヨーロッパと北米・イギリスという異なる言語・文化圏でキャリアを築いてきたお二人が語ったのは、綺麗事なしの「海外就職のリアル」と「AIネイティブ時代の生存戦略」。

熱気に満ちたセッションの模様を、余すところなくお届けします。


登壇者プロフィール
ゲストスピーカー

・本田志温さん
日本生まれ日本育ち。約3年前、パートナーの海外大学院進学を機にフランス・パリへ移住し、現地でエンジニア職を掴む。現在は0歳の娘を育てながら、イタリア・ローマから完全リモートワークで勤務。

本田志温さん

・藤村怜香さん
物理科学のバックグラウンドを持つ。日本で約1年ジュニアエンジニアとして勤務した後、カナダ、そしてイギリス(ロンドン)へ渡航。現地で約4年間にわたりML(機械学習)エンジニアとして最前線のキャリアを重ね、現在はリードアーキテクトとしてマルチに活躍。また、エンジニアとしての顔を持つ傍ら、「Cecili」名義でアーティスト活動も行っており、テクノロジーとアートの垣根を越えてマルチな才能を発揮している。

藤村怜香さん

モデレーター: 小川(Le Wagon Tokyo)


1. 完璧さは不要。「英語力」の正体とソフトスキルの重要性

独自の綿密なキャリア戦略があったのかと思いきや、本田さんが海外へ飛び込んだきっかけは「パートナーの進学に伴うパリ移住」という偶発的なものでした。
一方の藤村さんは、日本の環境と比較した際に「STEM(科学・技術・工学・数学)の文化が自分に合う」と直感し、イギリス企業からビザサポート付きのオファーを勝ち取りました。
渡航の背景は違えど、二人が共通して語ったのは、私たちが抱きがちな「完璧な英語力への幻想」を覆すリアルな回答でした。

本田さん:
「高校時代から英語は好きでしたが、いわゆる日本の英語教育の枠内。移住が決まってから必死で英会話を練習し始めました。最初は『相手の言うことは理解できても、自分の言葉で明確に話せない』状態。それでも、実務を通じて泥臭く上達させていきました。流暢にまくしたてる必要はありません。自分が考えていることを、ゆっくり、正確に伝えられれば、仕事は十分に成立します」

さらに藤村さんは、語学力そのもの以上に重要視される「コミュニケーションの本質」について切り込みます。

藤村さん:
「海外に出て痛感したのは、語学の流暢さ以上に『ソフトスキル』が評価されるということです。自分の考えを、相手が理解しやすいストーリー(文脈)で組み立てられるか。わからない時にプライドを捨てて『わからない』と言えるか。そして、本質的な質問を投げかけられるか。
採用面接でも、このエモーショナルインテリジェンス(感情的知性)が合否を大きく左右します。もう一つ実用的なアドバイスをするなら、自分がすでに持っている技術知識を、英語の専門用語(Terminology)として脳内で再構築しておくこと。面接官が求める『キーワード』を的確に返せる語彙力があれば、語学の壁は大幅に低くなります」


2. 異国での就活を制する「リサーチ」と「ギャップ分析」

見知らぬ土地での就職活動。その勝率を上げるために二人が徹底したのは、データに基づいた「戦略的なリサーチ」でした。
本田さんは、「都市によって、大手テック企業が市場を占有している街、スタートアップの経済圏が活発な地域など、エンジニア職の生態系が全く異なる」と分析。まずはターゲットとする都市の求人特性やビザの状況を徹底的に洗い出し、「今の自分のスキルと、現地市場が求める期待値との間にどれだけのギャップがあるか」を正確に把握することから始めたと言います。
藤村さんも事前調査の重要性に同意し、海外の模擬面接(モックインタビュー)用プラットフォームである『Exponent』や『interviewing.io』を駆使した実践的な対策を紹介。友人にアカウントを借りたり、面接練習の相手を頼んだりといった、徹底的な“打席のシミュレーション”が実を結んだと明かしました。
また、多くのエンジニアが身構える「コーディングテスト」について、藤村さんは日本のエンジニアへエールを送ります。

藤村さん:
「アカデミックで難解なコードを完璧に書く必要はありません。重要なのは、そこにいたる『思考プロセス(ストーリー)』と『最終的な答え』が示せているかどうか。日本のエンジニアは基礎知識や教育水準が非常に高いので、ベースの地力には自信を持っていい。あとはそれをどう表現するかだけです」


3. 自由と責任のワークライフバランス、そして立ちはだかる「ビザの壁」

パリオフィスからの様子(本田さん)

トークは、海外で働く最大のベネフィットである「労働環境」と、避けて通れない「現実的な障壁」へと及びました。

圧倒的な意思決定の効率性と、多様な生き方

ヨーロッパのスタートアップに身を置く本田さんは、「夏休みに4週間の休暇を取るのが当たり前」というカルチャーを紹介。それが可能なのは、無駄な定期ミーティングや冗長なレビュー、間接業務が徹底的に排除され、業務プロセスが極めて効率化されているからだと言います。柔軟なリモートワーク体制も整備されており、本田さんは現在、パリを離れてローマから完全リモートで勤務し、0歳の娘の育児とキャリアを両立させています。
一方、カナダとイギリスを経験した藤村さんが目にしたのも、日本とは一線を画す「プロフェッショナルたちの自立」でした。

トロントの街並み(藤村さん)

藤村さん:
「カナダの企業では、17時を過ぎたらメッセージの返信は期待できません(笑)。でもそれはサボっているわけではなく、全員が強いオーナーシップと責任感を持って時間内に仕事を終わらせているから。
16時になったら『ソーシャルダンスのレッスンがあるから』とミーティングを抜けるフランス人の同僚や、水曜の午前中にボランティアへ行くジャマイカ人の先輩など、それぞれが個の人生を最優先しながら、高いパフォーマンスを出す。パブやカラオケを全力で楽しむ明るい空気感も含め、とても健康的な環境です」

「ビザと学歴」という冷徹なリアル

しかし、そんな魅力的な環境の裏には、冷徹な「ビザの壁」が存在します。現在、海外就職において避けて通れないのがビザの問題ですが、そのハードルの高さや状況は国によって大きく異なります。

ビザサポートの壁は以前から一般的に高いものではありますが、「最近になってさらに厳しくなったかどうか」は、その国の現在の政権や政策次第。例えばアメリカでは現政権下でビザサポートが明確に減少している傾向が見られる一方で、フランスに関してはテック企業のビザサポートが減っているといった事実は特に見られず、チャンスは残されています。だからこそ、自分が目指す国の「今」の最新政策を個別にリサーチすることが不可欠です。

このように、外部環境によって難易度が激しく変動するからこそ、本田さんは「スキルが未完成であっても、諦めずに打席に立ち続けてチャンス(タイミング)を待ち続けるマインドセットと、良い機会が来たときに瞬間的に掴める準備」の双方が不可欠であると語りました。

また、そうした限られた好機を確実にモノにするためには、企業の選考プロセスを突破しなければなりません。続いてトークは、採用側が膨大な応募者の中から候補者をスクリーニングする際に重視する「シグナル」について、より率直な意見へと及びました。

本田さん:
「ビザサポートを勝ち取るためには、採用側に安心感を与えるシグナル(大学での専攻や実績)がどうしても重要になります。その点、Le Wagonはフランスで圧倒的な知名度と信頼があるため強力な武器になりますが、現地で無名のブートキャンプ出身かつ実務経験ゼロの状態だと、企業がリスクを取ってビザを発行するハードルは極めて高くなります」

藤村さん:
「大卒資格(特にSTEM分野など)はベースラインとして見られますが、ジュニアレベルで最も重要なのは『卒業した後に、具体的に何をしたか』。
職歴の『年数』という数字よりも、過去のプロジェクトでどれだけのタスク(チケット)をこなし、プロダクトに貢献したかという『中身』が評価されます。個人プロジェクトを洗練されたポートフォリオに仕上げ、面接でシャープに語れるかどうかが、突破口になるはずです」

イギリスでのオフィス(藤村さん)

4. 世界から見た日本人エンジニアの「光と影」

グローバルな混成チームの中で、日本人エンジニアのアドバンテージと課題はどこにあるのでしょうか。お二人の分析は極めて明確でした。

  • 強み:高水準な基礎知識と誠実さ
    日本の教育水準は非常に高く、技術のファンダメンタルズ(基礎知識)が強固。「理解すべきことを、緻密に理解している」というクオリティへの信頼感は大きな武器になります。

  • 弱み:議論における「自己主張」への躊躇
    文化的背景から、反対意見をはっきりと口にすることを避けがち。しかし海外のテックカルチャーにおいては、「たとえ対立する意見であっても、自分のロジックを明確に伝えることこそが、効率的で健全なプロダクト開発につながる」とポジティブに捉えられます。


5. AIネイティブ時代、これからのジュニアエンジニアはどう生きるか?

セッションの終盤、議論は「AIがエンジニア市場に与えるパラダイムシフト」へと向かいました。
現在、イギリスやカナダでもジュニア層の就職難は深刻な社会問題となっています。AIツールの普及により、企業がジュニアに求める期待値(1時間の面接の中で、生み出す成果の質とスピード、より大きなシステムを一人で組み上げる力)は劇的に跳ね上がっています。
しかし、これは同時に、旧来のキャリアステップを飛び越えるチャンスでもあります。

本田さん:
「単に指示されたコードを書く知識だけでは通用しない時代です。これからは、『AIを最強の右腕として使いこなし、自分一人でプロダクトを形にし、さらにそれをユーザーのフィードバックを受けながら成長させられる能力』が求められます。
既存のやり方に囚われない、若い『AIネイティブ』な人材をピンポイントで欲しているスタートアップも確実に存在します。とにかくAIを武器にして手を動かし、たくさんのモノを作って実践から学ぶ。これに尽きます」


最後に:世界へ挑む人々へのアドバイス

藤村さん:
「『移民』や『海外キャリア』の歩み方に、たった一つの正解なんてありません。けれど、一歩外へ踏み出すことで、日本では決して出会えなかった深いレベルでの仲間や、人生を変える機会に巡り合うことができます。人生の選択肢として、これほどエキサイティングなものはありません。動けば必ず、道は開けます!」

本田さん:
「海外で揉まれ、異文化の中で学ぶ経験は、将来どこで生きるかに関わらず、あなたの人生の絶対的な財産になります。挑戦する価値は間違いなくあります。海外就職は簡単ではありませんが、これからCSを学ぶという方は、知識をつけるだけではなく、AIを活用しつつ自分でプロダクト開発をしてみると、差別化できるスキルがつけられると思います。」


📖 【合わせて読みたい】未経験から海外就職を叶えた卒業生のストーリー

そんな疑問や不安を抱いた方は、ぜひ実際の卒業生たちの足跡を覗いてみてください。Le Wagon Tokyoの公式ブログでは、プログラミング完全未経験からブートキャンプを経て、日本国内、そして世界のテック企業へと羽ばたいた卒業生たちのリアルなインタビューを公開しています。

ビザの獲得、英語での面接対策、そして現地での働き方など、今回のアドバイスをまさに体現して道を切り拓いた先輩たちのストーリーは、一歩を踏み出す大きな勇気を与えてくれるはずです。

👉 【卒業生インタビュー】Le Wagon Tokyoから世界へ!海外就職を果たしたストーリーはこちら: https://note.com/lewagontokyo/n/n0831ce95695d


🚀 Le Wagon Tokyoについて 🚀

Le Wagonは、世界5大陸40都市にて展開し、31,000名以上の卒業生を輩出したフランス発の世界屈指のコーディングブートキャンプです。
日本においては、2016年に初の「9週間のフルタイムWeb開発コース」を開講、2019年には「24週間のパートタイムプログラム」を開講しました。過去5年間で1,000人以上の卒業生を輩出しており、卒業生は日本の大手テック企業にてWeb開発者やプロジェクトマネージャー、デザイナーとして活躍しています。
主な就職先は、Apple、Google、Amazon、McKinseyなどの一流グローバル企業をはじめ、PaypalやUberなどのメガベンチャーまで幅広く存在します。また、Le Wagon東京は2016年以来、300以上のテックイベントを開催し、8,000人以上のコミュニティを誇る、国内最大手のテックコミュニティでもあります。
海外就職を目指す第一歩として、グローバルな環境でスキルを磨いてみませんか?

👉 Le Wagon 東京キャンパスについてもっと詳しく知りたい方はこちら: https://www.lewagon.com/ja/tokyo


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