【銭湯めぐり137 広尾湯@広尾】ハイソ感溢れる街で地元ファンに人気の泡系専門銭湯
3連休の中日。参院選の投票を済ませ、東京体育館で泳いでから東京屈指のセレブタウン広尾へ、目黒駅行き都バス「黒77」で向かう。銭湯めぐりとかしていなければまず乗らない路線だが、千駄ヶ谷駅前から、南青山や西麻布を通って広尾駅前にまっすぐ行ける。鉄道や地下鉄だけ使っているとこういう移動手段があることは想像が付かない。
#広尾湯 は駅そばの一等地に存在し、普段は15時開店だが、第1第3日曜のみ13時にオープン。この日はスタートが遅かったので、14:30ごろに入店。中日だけあって、街の人出も多くなく、銭湯も男湯に5〜6名だったが、常連さんの言葉によれば、空いている方だと言う。この日もケロリン眼鏡で入ったが、ここは桶が黄色いのにロゴはケロリンではなく、「廣尾湯」との表記のみ。ちょっとしたこだわりでしょうね。タイル絵がおそらく欧州のアルプスと周辺の湖の絵と大正ロマン風の女性の入った絵があり、これもハイソ感あり。風呂は気泡風呂とジェットバスの2種のみとやや珍しい泡専門。深さが65cmと95cmに分かれ、なかなか水圧も強く、色んな方向から凝りをほぐせる形。お湯は42度程度で入りやすかったが、酷暑の中、水風呂がないのはやや厳しく、脱衣所のよく効いたクーラーでしっかり身体を冷ましてから出る。浴後は牛乳をいただき、ビル銭湯ではない時代の古い写真が飾ってあるのを見たが、女将さんにいつの写真か聞くと、それが不明とのこと。ウェブサイトには創業100年以上との表記があり、こんなセレブな街なのにしっかり常連が多いのに勇気付けられる。


そこからまずは割と庶民的な居酒屋・食堂の #つばき食堂 へ。1000円ちょっとできちんとした定食が15時過ぎという遅めの時間に食べられるのは、この街では貴重(ランチは16時まで)。家ではなかなか食べる機会のないカキフライ定食を生中と共にいただく。なかなか美味い。カウンターは、女性1人客が多いが、こういう店は昼はお酒を飲まない人にも人気のよう。味噌汁・ご飯がおかわりできるのも良い。隣の女性は味噌汁おかわりされてました。



スイム後だったが意外に腹一杯になったので、駅そばの #THERESTAURANT という2階建てでカウンター中心の小さな飲食店がたくさん入るビルを見学後、1階の #ブルーボトルコーヒー広尾カフェ でコールドブリューをいただきながらしばし読書タイム。このビルなかなか面白いので、またふらっと来てみたい。


最後は、さらに駅前の #ヴィノスやまざき の2階で、店の前の広告で気になっていたワインのオート試飲を試す。500円でカードを買い、デポジットを入金して、白4種、赤4種のワインから、30cc、60cc、100ccの量を選び、その値段がカードから差し引かれる仕組み。グラスもここで売っている本格派のものを使用。今回はカリフォルニア特集だったようで、全てカリフォルニアワイン。いくら入金しますかと問われ、あまり考えずに3000円入れる。これは自分の癖かもしれないが、8×3=24種類の完全にバラバラの価格(250円〜3050円)を見て、効用を最大化(笑)するため、合計3000円ピッタリになるよう、しばし暗算タイム。切符の4桁の数字から四則演算で10にするのを競っていた小学生時代を思い出しつつ。60ccを3種と30ccを2種でちょうど3000円になり、ひとまず満足。もちろんワイン自体のクオリティも高く、広尾に来た際にはまた寄ってみたい。


旅のお供は、類書ではベストセラーと言えるジャレド・ダイヤモンドの「銃・病原菌・鉄」。著者の本は何冊か読んでいるが、やはりこの本を外す訳にはいかない。もともと生理学者、進化生物学者、生物地理学者というマルチな活躍をしている方だが、さらにその外にも視野を広げ、13000年分の人類史を独自の視点で描く。学界の内向き論理の中でタコツボに陥りがちな専門家が、他分野との融合、昇華を目指して、一般向けの書を世に問うことの難しさと希少性を痛感。米国では、ジャーナリスト等が専門書やデータのいいとこ取りをして、ベストセラーになることが多いが、その意味ではそうした非専門家の著者とは一線を画しており、内容、学説の是非はともかく、一般的な信頼度は高い。
