便器を100個描く
いきなり変なタイトルでアレなんですが、わりと真面目な話を書いてきたので、たまにはちょっとゆるい話も箸休め的に書こうかと思います。
表題の「便器を100個描く」はもちろん単発の仕事。
当時、写植屋(わからない人はググってください)で版下(わからない人はググってください)や簡単なデザインをしていた私は、ある時内装関係のカタログを手伝うことに。
いろんなメーカーのいろんな型の便器の図が必要になり、実際は100個以上(200個くらいかも)ほぼ一人で延々とトレースすることになりました。
なんでも大量というのは記憶に残るようで、当時を思い出すとかならずこれがセットになって出てきます。
その頃は今と違ってロットリングの手描き。

1つの幅たぶん15mmくらいのものですが、今のようにコピペができないので一個一個まるごと、雲形定規や楕円定規、円定規、円周定規から合う曲線を探し出して、繋げてトレースしていきます。
今では考えられないですよね。こういう作業をしている時は、会社にいるのにとても孤独。

線と線を繋ぐ部分はガタッとならないように、だんだん慣れてきて多少のラインはこっそりフリーハンドで描いていました。
ちなみにロットリングは下手な人が使うと、定規と紙の間にインクが入ってしまったり、描き始めと終わりがボテっとしてしまったりで、これはこれで熟練と集中が必要。常に良い状態に保てるように、1ストローク描くごとにペン先を拭きます。
まっすぐ使わないとペン先が斜めに削れてきてしまうので、人に貸すのはご法度。自分専用のを使っていました。
今でも人に道具を貸すのは抵抗があります。(平気で貸せるのはカッターくらい)
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