【全方位悪口】AI天狗裁きやないか【ニッセンのアレの話】

 まずはこちらの落語「天狗裁き」のあらすじをご確認ください。

 うたた寝をしながら笑っている主人公を起こした妻が夢の内容を聞くが主人公は夢を見たことを覚えていないと言い張る。妻は夢を見ていたのは間違いないから教えろと問い詰めてケンカになり、仲裁に入った近所の人、騒ぎに駆け付けた大家、審議をする奉行所、吊るされた主人公のもとにやってくる天狗、誰もが主人公は本当はどんな夢を見たんだと問い詰めてくる。これもまた夢だったけれど、起こした妻がどんな夢を見ていたのと聞いてきて……というループオチ。

 私は落語の「そこつ」をめっちゃシリアスに「実録ADHDだ……」と受け止めるタイプなので、この話もめちゃめちゃシリアスに「周囲が思い込みで個人の内心を決めつけるホラー」だと受け止めた次第。

 で、本題。
 服飾品や生活用品の通販でおなじみのニッセンが、ツイッター現Xにてオタ活を象徴する二次元キャラクター「日泉維那(ひいずみ・いいな)」を公表したら「これはAI絵だ」と指摘する声が続出。ニッセン側は手描きイラストだと主張してラフ(下描き?)絵を公開。ところがそれもAI絵に間違いない、ラフ絵が嘘っぽい、これは手描き偽装に間違いない、と多くのイラスト経験者系アカウントがさらに非難の声を上げるというグッダグダな事態に。

(2025年07月29日)ニッセン、「キャラ制作にはAI不使用」と声明 Xでの“AI疑惑”で 投稿画像には触れず、関連投稿は削除

ツイッターで「ニッセン AI」で検索(2025年8月3日05:40現在、おおむね画像への批判意見が上がっています)

 ツイッターでもこちらnote記事でも「AI絵なのは明らかなのにどうして違うと言い張ったんだ」と批判する投稿ばかりが目に入り。
 反AIもいつもは反反AIのクラスタもいわゆる「手描き詐称」だと決めつけて、AIを使っているなら正直に言えばいいじゃないかとまあわかった風に。

どうでもええやろそんなの。

 私は絵については門外漢で、絵の見た目だけでAI使用なのか手描きなのかなんてさっぱりわかりません。

はいはい、ここで「絵をわからない奴が口出しすんな」と思ったならブラウザバックプリーズ。

おわり。
門外漢のお気持ち推理を聞いてやってもいい人は進めばいいよ。









 そもそもそれ、判別する必要ある? 最初にニッセンがキャラ絵を公表した時に「手描きです」「AI不使用です」と強調したん?

 キラキラの二次元キャラ絵をふーんと見るだけのことに、元絵がどんな手法で描かれたとか関係ある? 健康被害が発生するわけでもあるまいに。

 てゆーか仮に私が絵をわかる人で。もしかしてニッセンの出した関連画像に対して「これは手描きではない」と判断したとしても、糾弾する気にはなれないです。
 私が「手描き主体でキャラ絵を描いてね」とお願いしたわけでもないし、AI絵あるいは絵そのものに対して抵抗感を抱いたなら画面の前で舌打ちしてニッセンアカウントをミュートブロックすれば終わる話です。

 ちなみにニッセンはAIを活用した実証実験をやっています(2024年5月2日記事)

 それでも「答え」が欲しいなら仮説は立てられますね。

・ニッセン側がAIで出力した画像だったが、非難の声にビビってAIではないと強弁し続けた。
・手描き主体のイラストだったが、もとの画風からAI風だった(反AIの衆はしょっちゅう「AI絵は既存絵師の絵柄を盗んでるんだ」と主張してるし。盗まれた絵柄の元祖系だった可能性はあるんじゃないですか?)
・手描き主体のイラストだったが、デジタル加工をしすぎてAI風に寄った。
・手描き主体の元絵をなんらかの事情で持ってこれず、体裁を整えるために「それっぽい」ダミー絵を新たに作って公表した(だとしたら、さらに疑われる結果になりましたけど)
・手描き主体のラフをAIのi2i機能でクリーンナップしたので手描き+デジタル加工に過ぎないという認識だった。
・AI出力絵を模倣やトレスで「手描きした」イラストだったのでAI製ではないという認識だった。

知らんけど!

 絵の描ける人が「こういう(ラフの)描き方はあり得ない」と言ったとしても、あり得ない描き方で描く人がいないとは断言できないじゃないですか……。

 再度言いますが、私は「本当はAI絵だ」「本当に手描きだったんだ」あるいはその他の答えにも興味はありません。

 AI絵だと疑い非難する声はナンセンスだと軽蔑しているし
 これは手描きでは無いと知った風に言う声には傲慢さを見出すし
 ニッセンはどうちゃらすべきだったと後出し孔明する様子にもケッとなる

 だから天狗裁きだって言ってんだよ。
 関わりたくないなら私が皆さんを無視すればいいことだっていうのはその通りですね。だからこうしてnoteに書きなぐって、おわり!

(了)

14分ごろから落語「天狗裁き」本編。

そしてこちらの批評記事でちょっと天狗裁きへの恐怖が減りますた。
確かに「夢を見ていない」と意固地に言い続ける男もどないやねんと突っ込みたくもなりますよね。