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かわいいには敵わない




すっかり髪が伸びて、パーマもゆるやかになった。胸にかかるくらいの髪が汗で首にまとわりつく。まあまあ不快である。いつもだったら迷わず短く切ってしまうのだけど、いまはそんな気分じゃない。傷んだ部分だけおさらばして、またパーマをかけることにした。




美容室へ向かう数分で、汗が吹き出る。代謝がいいのか、自律神経が乱れているのか。わからないけれど、先に謝っておいた。いくら仕事とは言え、慣れることはないと思うから。「すみません。汗かいてます。」我ながら、潔く清々しい。


あっという間に傷んだ部分は、私の元から去っていった。そして、どんどん髪が巻かれていく。果てしなく細かい作業にいつも感心する。生まれ変わっても美容師さんにはなれないなと思う。




暑くてバテていたけれど、やっぱりかわいいには敵わない。くるくるふわふわつやつやな髪に、すっかりご機嫌になっていた。いつもありがとうございます、美容師さん。ドライヤーが難敵な夏だけど、かわいいのために、汗でまとわりつく髪も愛おしく過ごそうと思う。





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