推しの子の話
最近アニメ3期が終わったので推しの子の話をしようかなと。
推しの子との出会い
私が推しの子と出会ったのはちょうどアニメ化が決定した頃です。アニメ化ということで本屋でも大きくディスプレイされていて目に留まったのでなんとなく手に取りました。
表紙を見てみると赤坂アカ先生の名前があったので試しに1巻買ってみることに。
元々原作の赤坂アカ先生の「かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜」を読んでいたのでとても期待してワクワクしながら読み始めました。
そして読み終わる頃にはいい意味で期待を裏切られました。
1巻の流れと感想
まずなんと言ってもアイの魅力はカリスマ的でした。表紙に描かれたアイのビジュアルが、幼い頃プリキュアやアイカツといった女児アニメが大好きだった私にぶっ刺さりました。
そして「推しの子供に生まれ変わった!」というドルオタなら1回くらいは妄想したことがあるコンセプトも非常に興味を唆られました。(私自身もドルオタなので非常に共感できました。)
読み始めると、1話から吾郎とさりなちゃんの切ない過去、表紙を飾っていたアイがまさかの未成年妊娠、そして語り部を担っていた吾郎が突如何者かに殺されるという急展開の連続。
1話の好きなシーンはなかなか闇を感じさせるアイの語りです。アイドルは偶像であり、フィクションであるという冒頭でも語られた話がアイというアイドルによって言葉にされるのです。(ドルオタの自分には結構効きました。ドルオタとは結局偶像崇拝者なのです。)
しかしここのアイは悪魔的に可愛いのです。この時点でだいぶ沼に落ちてました。
あと辛辣な看護師さんのツッコミが面白かったです。
2話は推しアイドル・アイの子ども“星野愛久愛海”に吾郎が転生。(とんでもないキラキラネーム笑)
推しの子どもとしての第二の生が始まるところからスタート。
お馬鹿気味なアイに手を焼く社長夫妻やお互いの正体を知らずに罵り合うアクアとルビーのコミカルな掛け合いがかぐや様っぽくて非常に面白いです。そしてアイドルとしての魅力をバッチリ魅せてくれるアイに登場人物たちと同じ様に段々と引き込まれていきました。(私はなかなかブラックな思考をしているルビーが特にお気に入りです。)
チラッと描写される不審な人物…。
そして4話!
地下アイドルのシビアな給料に悩むアイ。
(現代の地下ドルの給料ってチェキバックがほとんどだそうですが、B小町にも特典会とかあるのでしょうか。)
母親として双子の将来を案じているようで、そのためには自分がお金を稼がなくてはいけないと意外と現実的な考えを持っていました。(そしてまたもやルビーがオタクが肝臓を売って貢げばいいとブラックな思考をw)
アンチコメントを見てアイドルとしての魅せ方に悩むアイ(この回はお馬鹿に見えて色々なことを結構ちゃんと考えているアイが印象的です。)
ページを捲ると、なんとミヤコさんの忠告も忘れヲタ芸を打っているアクアとルビーの姿が!
それを見て思わず「うちの子きゃわ〜〜〜〜♡♡♡」と満面の笑みを浮かべるアイが非常に可愛かったです。
また最後の意地悪な表情のアイも可愛かったです。
5話では登場人物がさらに増えます。冒頭のインタビューからして威厳がありそうに見えて全くそんなことはなかった五反田監督!!(結構お気に入りです。)
なんとアイがドラマにちょい役で出演することに。ようやく努力が実を結び女優デビューです。
子供らしく甘えまくるルビーと社会人らしく気を使
うアクアが対照的ですが、アイのことになるとヒートアップしてしまうのは似た者同士。
しかし放送されたドラマではアイの出番がほとんどゼロ。これに怒ったアクアは電話で監督に文句をつけます。
そんなアクアに監督は、アイに仕事を振るかわりにアクアの出演も要求してきました。
6話はまさかのアクアが子役デビュー。そしてとうとう有馬かなが初登場します。なかなかに我儘で物言いのきつい子でファーストインプレッションは最悪です。アイを馬鹿にされ、アクアとルビーが殺意を抱くほど笑
アクアの異質さを逆手に取ってしまう監督の手腕はお見事。そんなアクアの自分とは全く違う演技にかなのプライドはズタズタ。アクアへの闘争心を燃やします。(この頃のかなの反骨精神は結構好きでした。)
7話は2年飛んでアイはその間にますます活躍。アクアとルビーは幼稚園児に。
前世のトラウマから踊ることを怖がるルビーとそれに寄り添うアイの親子エピソードが凄く良いです。
8話は冒頭インタビューからして不穏な雰囲気が漂っています。
今まで全く触れられていなかった双子の父親に電話をかけているアイのシーンから始まります。
1週間後にはドーム公演が差し掛かっており、上機嫌な社長夫妻。(数年前とは違い危機管理徹底してるミヤコさん偉い。)
ここで回想が入ります。社長とアイの出会い、アイが愛を求める理由、そしてアイドルになった目的。
星野アイという人物が一層深く描写されました。
私はここで“星野アイ”という存在に親近感が湧きました。アイの人間としての泥臭さ、残酷さ、貪欲さ…。
それらを感じて初めてアイというキャラクターに共感でき、また1話の「星野アイは欲張りなんだ」というセリフを痛いほど理解できました。
そしてドーム公演当日の朝、彼女の語った嘘の代償が訪れてしまいます。
ドアを空けた先の不審な人物にアイはナイフで刺されてしまったのです。
9話はとうとう不審な人物の正体が判明。アイに子どもがいることを突き止め、ファンへの裏切りだと憎しみを募らせたリョースケというアイのファンが正体でした。
半狂乱になりながら血を流すアイを責め立てるリョースケ。そんなリョースケに本音を語り、最後まで愛そうとするアイ。結局リョースケは逃亡し、自分は死ぬと確信してしまったアイは双子へ自身の想いを伝えます。
そして推しの子名シーンの一つが来ます。
ルビー、アクア、愛してる。
ああ、やっと言えた。
ごめんね。言うのこんなに遅くなって。
あー良かったぁ。
この言葉は絶対、嘘じゃない。
私はここでボロボロ泣きました。愛を貰えず愛が理解できず嘘で誤魔化して生きることしかできなかった少女が、母親として愛を見つけて人に与えることができたのです。
そしてアクアを抱えたままアイは息絶えてしまいました。
こうしてアクアとルビーの“復讐”は始まるのです。
1巻最終話の10話はアイから双子へ向けた愛の詰まったビデオレターから始まります。
アイの死は世間から様々な批評を受けます。その中にはアイに対して否定的な意見も見られました。
これに対してルビーがブチギレ。私は彼女のセリフに非常に同意でした。有名人だからと言って平気で尊厳を踏みにじられ、馬鹿にされて言い訳がありません。
母親であるアイを失った双子は孤児となってしまいましたが、社長の妻であるミヤコさんが2人を引き取ることに。
「私のことを母親だなんて思わなくても良い。でも私は君達を自分の子供のように思ってる」
とアクアとルビーに伝え、2人が養子になるかはちゃんと本人の意見を聞いて強制しないところがいい人だなーと思いました。
曲がりなりにもベビーシッターをやっていたので子育ての大変さを痛いほど理解しているでしょうに。彼女も最初に比べて目まぐるしいほどに大人になりました。
そんな中アクアは前世の自分を殺したのもリョースケであり、ただの大学生でしかないリョースケにアイの情報を教えた協力者がいたことに気づいてしまいます。
そしてそれはアイが頑なに秘密にしていた自分たちの“父親”であるという結論を出しました。
アクアは必ず見つけ出して殺してやると決意を固めます。
時は飛んで2人は高校生に。アイの遺影にルビーがいってきますと声をかけて1巻は幕を閉じます。
言葉に詰まるほど素晴らしい1巻でした。
1巻でこんなに完成された作品はなかなかないでしょう。1巻だけで推しの子という作品にかなり心を掴まれました。
そして話の構成も素晴らしいのですが、横槍メンゴ先生のイラストが可愛らしさの中に闇っぽさがあって内容に最高にマッチしてました。
例えるなら「大森靖子の曲みたいな絵」です。(メンゴ先生が大森さんのファンだと知ったときにやっぱり!と思いました。)
その後
結局当時の私はお金がなかったので1巻以降は買うことができず、漫画サイトで無料分を読んだりしてジャンププラスで連載を追いかけました笑
こんな感じでワクワクしながら読んでいたのですが、後半になるにつれてなんだか雲行きが怪しく……。
批判的な内容になってしまうのでまた別の機会に書こうと思います。
ありがとうございました。
ではまた。
