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【はじめてのnote】エロい話ではなく、人間の欲望の話です。

かつて、少し特殊な夜の接客業をしていたことがあります。

この一文だけで、読む人はいろいろ想像すると思う。

派手な世界。危ない世界。甘い話。きれいではない話。人には言いにくい話。

たしかに、そういう側面もあったのかもしれません。

でも、私がそこで見ていたものは、思っていたよりずっと普通で、思っていたよりずっと人間くさいものでした。

欲望って、もっと派手なものだと思っていました。 もっとギラギラしていて、もっとわかりやすくて、もっと遠い場所にあるものだと思っていた。

けれど近くで見てみると、それは案外、寂しさや見栄や、誰にも言えなかった甘えの形をしていました。

強く見える人が、ほんの少しだけ弱くなりたがっていたり。 ちゃんとしている人が、どこかで役割から降りたがっていたり。 何かを求めているようで、本当はただ、誰かに“ちゃんと見てほしかった”だけだったり。

もちろん、私は誰かのすべてを知っているわけではありません。 ただ、その場所で、いろいろな人の「言いにくい気持ち」と、少しだけ向き合っていました。

ここでは、露骨な話を書くつもりはありません。 誰かを晒すための場所にもしたくありません。

でも、忘れられない言葉や、妙に人間くさかった夜のことは、少しだけ書くと思います。 そのときは、具体的な場所や誰かがわかるような部分は変えて、温度だけを残します。

書きたいのは、刺激的な体験談そのものではなく、欲望の奥にあったものです。

満たされたい気持ち。境界線。色気の外側。 強いふりをした人の弱さ。 優しさとサービスの違い。 そして、色っぽい仕事のあとに待っていた、あまりにも普通の生活。

色気は、だいたい仕事用でした。

退勤後の私は、ただの疲れた人間でした。 帰り道にコンビニへ寄って、何を食べるかで悩んで、メイクを落とすのも面倒で、洗濯物を見ないふりして寝る。

そんな生活の中で、ふと思い出す夜があります。

あの人は、何を満たしたかったんだろう。 私は、どこまで受け止めて、どこから線を引くべきだったんだろう。 色気って、結局なんだったんだろう。

そんなことを、少しずつ書いていこうと思います。

エロい話ではありません。 でも、人間の欲望の話です。

そしてたぶん、欲望の話は、寂しさの話でもあります。

澪ミチルです。
満ちない夜のことを、少しだけ言葉にしていきます。


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