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「あとでね」を飲み込んだ。子どもと笑い合える時間の短さに気づいた日

「18年という限られたチケット」を大切にしたい。

明日は、下の子の卒業式です。

部屋の隅に用意された真新しい制服や、少し大きめのランドセルを背負っていたあの頃の写真を眺めていると、胸の奥が熱くなり、視界がじんわりと滲みます。

卒業、入学、進級。 子どもの背中が少しずつ、でも確実に大きくなっていくのを見守りながら、
私は今日、ある残酷で愛おしい事実に立ち止まっています。

「子どもと一緒にいられる時間は、思っているよりもずっと短い」

私はこれまで、仕事と育児の天秤を何度も揺らしてきました。
葛藤の末に、
私が「18年という限られたチケット」をどう使うと決めたのか。
明日の門出を前に、今の素直な気持ちを綴ります。


飲み込んだ「あとでね」のゆくえ

私は比較的、若くして母になりました。
上の子とは年齢も近く、周りからは「親子というより友達みたい」と言われることもあります。

姉妹で笑いながらお風呂に入ったり、ソファに並んでアニメを観たり。
そんな、なんてことのない、
日常に溶け込んだ時間が私はたまらなく好きです。

けれど、かつての私はいつも何かに追われていました。
「ちょっと待ってね」 「あとでね」 「今、ママ忙しいから」

そう言って飲み込んできた言葉たちの先に、あと何度、この子たちとこうして笑い合える日が残されているのだろう。ふと計算してしまったとき、指先が冷たくなるのを感じました。


正社員という「正解」を手放した理由

仕事では、パートから始まり、ありがたいことに準社員、そして正社員への打診も何度かいただきました。

キャリア、保障、世間体。 社会的な「正解」を選べば、正社員になる道もあったはずです。正直、何度も悩みました。

それでも、私はその扉を叩きませんでした。 理由は、たったひとつ。
どうしても、手放したくない時間があったからです。

高校生になれば友達との時間が増え、大学生になれば家を出ていくかもしれない。 「お母さん!」と無防備に飛び込んできてくれる季節は、人生のほんの一瞬、わずか18年ほどしか用意されていない。

その「今しかない輝き」を、私はキャリアと引き換えにすることはできませんでした。


「諦める」のではなく「選び直す」


現在は時短パートという働き方を選んでいます。
それは、キャリアを諦めたわけではありません。

子どもは、私にとって生きる意味そのものです。
彼女たちがいたからこそ、私は何度も自分を奮い立たせ、
困難を乗り越えてこれました。

だからこそ、私は「かっこいいママ」でありたい。 ただ時間を捧げるだけでなく、自分の挑戦も楽しみ、子どもにとって「誇れる存在」でありたいと思っています。

働き方を「整える」ことは、何かを切り捨てることではなく、自分にとって一番大切なものを守るために、優先順位を並べ直す作業でした。


あなたが握りしめているものは、何ですか?

子育てにも、仕事にも、たったひとつの正解なんてありません。 それぞれの家庭に、それぞれの守りたい景色があるはずです。

もし今、仕事と育児の狭間で、自分を責めたり迷ったりしている人がいたら、こう伝えたい。

どちらかを「諦める」必要なんてありません。 「自分が一番大切にしたいもの」を軸に、自分の人生を設計し直せばいい。

18年という、限られた、魔法のような時間。 私は今日も、この愛おしい時間を大切にすると決めました。


あなたは今、何を一番大切にしていますか?


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