詩│腹白いことり (シロクマ文芸部)
花びらを破り
わたしは蜜を吸う
わたしの嘴は鋭く短く
そうするしかないから
それの何がいけないの?
これは自分に言ってるの
わたしはハチドリよ
たぶん ハチドリ
だってこんなに美しい
だってこんなに逞しい
わたしは虫も食べるの
あの子達もそうよ
花は許してくれるのに
あなたたちは
許してくれないの?
別に許しは求めてないけど
花の命は繋げない
でも わたしの命は繋げるわ
「蜜泥棒」なんて
言わないでよね
わたしはハチドリなの
あなた達がそう呼ぶ限りはね
こちらの企画に初参加させていただき、
「花びらを」からの詩を書いてみました😊
今、ハチドリにハマっています。
世界のハチドリたちを図鑑で眺めていたら、なんと、花の正面(開いているところ)ではなく、横から「ぷすっ」と嘴を差し込み、ダイレクトに吸蜜するタイプのハチドリがおりました。
Purple-crowned Fairy
スミレセンニョハチドリです。
わたしにとってハチドリは「憧れ」そのものです。
角度によって色を変える見事な構造色。
パワフルな羽ばたきに、可愛らしいつぶらな瞳…。
美を極めた、完璧な存在。
わたしは彼らにはなれない。
ただ、このスミレセンニョハチドリには、すこし親近感が湧きました。
その世界のルールから少しだけズレている。
だけどそれは、人間がそう決めつけているだけかもしれない。
わたしはそのズレを愛おしいと思うのです。
スミレセンニョハチドリは、自分の嘴が届かない大きな花の基部付近に穴をあけて蜜を吸うそうです。
たぶん、アグレッシブなんでしょう。笑
…あ、これもわたしの決めつけですね🤣
だけど、やっぱり美しい。
だから、やっぱり惚れる。
少数派だからこその生き方。
それは時に人間の論理では語りきれませんよね。
ハチドリと花々の共進化は、知れば知るほど面白く、長い年月をかけてお互いに無くてはならない存在になっているようです。
このスミレセンニョハチドリも、きっとどこか人間に関係のない所で、花とのゆるい共生をしているのだと思います。
蜘蛛を食べながら、大きな花に挑みながら。
こんな小さいのに…
もう…最高にかっこいい!
ハチドリはみーんな
可愛くて、かっこいいのです。
