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優しい人ほど壊れるのは、性格のせいじゃない-原因を構造で説明する-

優しい人ほど壊れるのは、性格の問題じゃない。
それは

「構造」

の問題だ。

「もっと頑張ればいいのでは?」

そう言われ続けて、壊れていった人を何人も見てきた。

むしろ彼らは、誰よりもちゃんとやろうとしていた。
誰よりも空気を読んで、誰よりも人を傷つけないようにしていた。

それでも壊れる。

なぜか。

それは、

優しさが“消耗する構造”

の中に置かれているからだ。

頼まれたら断れない。
相手を優先する。
自分を後回しにする。

一見すると良いことに見えるその性質は、環境によっては「搾取されやすさ」に変わる。

そして厄介なのは、本人はそれが正しいと思っていることだ。

だから止まれない。
だから壊れるまで続けてしまう。

これは性格の問題じゃない。
構造に対して無防備なだけだ。

現場で、同じ壊れ方を何度も見てきた。
少しずつ無理をして、気づいたときには戻れなくなっている。

だから僕は、優しさを持つなとは言わない。
ただ、壊れない形で持てとは言う。

そのために必要なのは、自分がどんな構造の中にいるかを知ることだ。

そしてこの「構造」は、音楽にも存在している。

ベートーヴェンは感情をぶつけたのではなく、壊れないように構造の中に配置した。

僕はそれを知ったとき、同じだと思った。

人も、構造がなければ壊れる。
でも構造があれば、壊れずに響くことができる。

さらにその先で、社会の中でこの構造がどう機能してしまうのかを書いたのが

「触れられない正義」

だ。

もしあなたが、なぜ自分だけうまく生きられないのかと感じたことがあるなら、その違和感は間違っていない。

問題はあなたじゃない。
構造のほうだ。



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