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【悲報】20年以上前のMDデッキ「MDS-PC1」復活計画、第2章で挫折。録音不可、そして「時代の壁」に阻まれたPC連携。

こんにちは。
2月に書いた以下の記事では、Windows 95/98時代の遺物である「MDS-PC1」を現代のデスク環境に組み込み、デジタル入力の音をアンプへ流す再生環境についてご紹介しました。

20年以上前の機器が再び息を吹き返したことに手応えを感じ、今回はその「次の一手」として、デジタル入力した音源をそのままMDへ書き込む「録音」に挑戦しました。しかし、そこで待っていたのは、ヴィンテージ機器ゆえの非情な現実でした。今日はそんなお話を。


専門業者も「修理不可」の現実

録音の不具合を感じ、MDの修理実績がある専門業者さんに相談しましたが、回答は「部品がないため対応できない」というものでした。

MDデッキの心臓部といえる録音用のパーツは、もはや世界的に生産が終了しています。プロの技術があっても、交換する部品そのものがこの世に存在しない。古いデジタル機器を使い続けることの難しさを、改めて突きつけられた形です。

「録音しているふり」をして消去だけする持病

私の個体で発生した症状は、録音ボタンを押してカウンターも進むのに、終わってみると「Blank Disc(空)」と表示されるというものでした。

実はこれ、当時のソニー製デッキによくある「録音用ヘッドの故障」という典型的な症状です。MDの録音は、下のレーザーで「消去」し、上のヘッドで新しいデータを「記録」するという2つの動作を同時に行います。

私の場合、レーザー(消去)は生きていましたが、ヘッド(記録)が動いていませんでした。つまり、「音を録音するどころか、ディスクに残っていた過去のデータを綺麗に消し去るだけ」という、なんとも切ない動作を繰り返していたのです。

現代のWindows 11に立ちはだかる「時代の壁」

さらに、この機種の最大の特徴である「PCから操作できる機能」も、現代のPC環境では再現できませんでした。

MDS-PC1を操作する専用ソフトは、あくまでWindows 95や98といった「四半世紀前のOS」で動くことを前提に作られたものです。当時の設計図のまま作られた古いソフトウェアは、今のWindows 11とは相性が合いません。

接続するための通り道(ドライバ)が今のWindowsに対応していなかったり、ソフトを動かすための古い仕組みが今のシステムでは廃止されていたりと、「世代の違い」という大きな壁に阻まれてしまいました。

結び:再生専用機としての余生

前回の記事で成功した「デジタル入力をアンプへ流す」という再生経路は今も健在です。録音機能とPC連携という「翼」は失われましたが、再生した時の音の良さや、デスクに収まるその佇まいは今なお魅力的です。

これからは、別のデッキで録音したお気に入りのMDを静かに奏でる「鑑賞専用機」として、デスクの片隅で余生を過ごしてもらおうと思います。最新のAIやパスキーを追いかける日々の中で、こうした「ままならない古い技術」と向き合う時間も、また一興かもしれません。

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