こんな夜は、詩が書きたい
君の夢を見た。
何か文句を言われた気がする。
何を言われたのかは思い出せない。
でも、君に会えたことが嬉しかった。
文句を言われることさえ、
なんだか嬉しくて、
少しだけ悲しかった。
こんな星の夜は、
詩が書きたい。
とても平凡な詩を。
例えば、
僕はとても喉が渇いていて、雨を見たんだ。
雨は降っていない。
でも、青い自動販売機はいくつもの雨を降らせていた。
そんな、小さな詩。
きっと君は笑う。
「平凡な詩だね」って。
「これ、詩なのかな。」
「分からないね。」
そう言って、
僕たちは小さな詩を書く。
その小さな詩の中には、
小さな祈りが、いくつも隠れている。
誰が読んでも、
「平凡だね。」
そう言われるような詩。
それでいい。
君がどこかへ行く日には、
その詩を手向けにしよう。
いや、
花束にしよう。
君に、花束を。
