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2026 GW エコノミークラスで行く「八十時間世界一周」旅行記 Episode 3


「知らぬうちに東京ジャイアニズムに染まっていたということ」


▽今回の旅程(計画)▽



出発から1時間10分~


出国手続きを一瞬で終わらせ、制限エリアに入る。目の前のエスカレーターを上がると、自分でも使用できる簡易的なラウンジ(Sky Lounge)があるらしい。


出国完了!


今日はいつもより搭乗までの時間に余裕がある。いつもでれば長いフライト、1週間以上の旅行に備え「買い忘れたものはないか」「あれも買わなきゃ、これも買わなきゃ」と搭乗開始時刻まであたふたするのがお決まりのパターンであるが、今回はたった3泊4日(80時間)の旅行であるし、今ここで飲み物を買ったところで3時間後の浦東空港での保安検査前に処分しなければならないので、買い物する必要がほとんどなく、余計なことに時間を割く必要がない。

ということで、せっかく時間に余裕があるので、そのSky Loungeとやらに入室する。ラウンジの入り口でスタッフに搭乗券とクレジットカードを見せ、Sky Loungeへの入室を許可される。

ラウンジ入口


ほんの少しだけ優越感に浸れたのはよかったが、自分のモットーは「上級会員ではなくても、ビジネスクラスを使わなくても、世界一周旅行はできる!」だったことを思い出し、いくら航空会社のラウンジより敷居の低いラウンジとはいえ、世界一周研究家Rioとしてこの場にいるのはふさわしくないのではないか、という気持ちになった。オレンジジュースをコップ1杯分飲んでからイスに座り荷物を整理してからすぐに退散する。滞在時間はおよそ5分であった。

Sky Loungeにて


そこから10分ほど歩き、中国東方航空、上海・浦東行きフライトが出発する145番ゲート前に着く。待機中に自動販売機でペットボトルのお茶(伊右衛門)を購入する。待っている乗客を観察すると、中国人はほとんどおらず、多くは日本人もしくはヨーロッパ人観光客で、上海乗り継ぎで東京とヨーロッパ各都市を行き来する人が多いことが推測される。

ウクライナ情勢によるロシア上空の迂回やイラン情勢による中東経由のリスクを考えたとき、中国東方航空の上海乗り継ぎのルートはそのどちらも回避することができるので、最近では日本人にとっても、ヨーロッパ人にとっても、東京~ヨーロッパを最も合理的に移動できる手段として確立されつつあるのではないだろうか。


出発から1時間51分~


予定通り、7時55分に搭乗開始となる。並ぶ列は「ビジネスクラス・上級会員」と「それ以外」の2パターンしかなく、ずいぶんとあっさりしている。チケットをかざし、ボーディングブリッジから機内に入る。

上海・浦東空港行き


搭乗開始


しまった、ポカリスエットの粉を持ってくるのを忘れた。まあ、ロンドンもニューヨークも涼しいだろうから今回はなくても大丈夫だろう。乗務員に英語と中国語で軽く挨拶をしてから自分の席(63H)に座る。Trip.comで航空券を購入した際、座席指定ができたので、可能な限り前方の中央4列の通路側を指定した。

中央4列がけ右通路側(63H)を指定


前の座席との間隔

見た感じほぼ満席のようであったが、全乗客の搭乗も大変スムーズに終わり、何と8時20分にはドアが閉まり、滑走路に向け出発した。そして特に待機することもなく、あっさりと離陸していく。予定通りであれば上海での乗り継ぎ時間は2時間半であり、通常であれば十分な乗り継ぎ時間ではあるが、中国も日本と同様大型連休中(5月1日~5日)であるらしく、混雑が心配であった。もし、風向きや天候の関係で上海到着が30分以上遅れると、かなり焦りながらの乗り換えとなってしまう。だから、羽田空港を早めに出発してくれるのは大変ありがたい。

羽田空港を離陸後は上下方向の小刻みな揺れに襲われる。一瞬下方向に引っ張られる時のフワッとする感覚がジェットコースターに乗った時と同じで生きた心地がしない。

羽田から上海浦東空港までは約3時間のフライトで、福岡までは地上の東海道・山陽新幹線に沿うようなルートで、そのあとは長崎県の五島列島から東シナ海を横切り、上海に達する。離陸から50分後、琵琶湖上空を通過中に機内食が配布される。選択肢は「鮭ご飯」もしくは「オムレツ」のどちらかで、私は「オムレツ」を選択した。ケチャップの量がほどよく、やさしい味がする。

機内食(オムレツ)



出発から3時間29分~


しばらくしてから、福岡上空を飛行する。この時点で約半分の距離を進んだことになる。多くの人にとって東京~上海は「意外と近い」と感じるだろう。東京~東南アジアのフライトでも、半分近くは日本上空(東京~石垣島付近)を飛行するし、似たようなことを感じる。この事実から分かることとしては「日本って意外と広い」ということ、そして「東京都民や首都圏在住者は東京中心で物事を考えがち」ということである。

日本周辺の地図を頭の中で思い浮かべたとき、その地図の中心はどうしても東京になってしまい、外国って遠いなあという印象を抱いてしまう。しかし、例えば福岡の人からしてみれば、上海も東京もほぼ同じ距離であるし、韓国の釜山までは飛行機で1時間もかからないうちに到着することができるので、東京都民・首都圏在住者よりも外国(特に東アジア)は身近に感じるのだろう。

なお、このように無意識のうちに東京中心で物事を考えることを、「東京中心主義」あるいはネットスラングで「東京ジャイアニズム」というらしい。

そういえば、私のnote記事は「東京・首都圏在住者向け」を対象として書かれることが多い。私自身が首都圏に在住しており、ある程度は仕方がないとはいえ、やはり東京・首都圏在住者は知らぬうちに「東京ジャイアニズム」に染まっているのかもしれない。

朝早く、そして今日は6時間程度しか寝ていないこともあり、東シナ海上空ではずっと寝ていた。気がつくともうすぐ目の前には中国本土、ユーラシア大陸が広がり、浦東空港へ向けて高度を下げ始めた。

東シナ海を横断するとまもなく上海


まもなく着陸態勢に入り、現地時間10時20分ごろに着陸する。そこから駐機場に着くまでに時間を要したものの、10時30分には降機することができた。


ビジネスクラスを通って降機


次のフライトの搭乗開始時間まで、あと2時間10分。


Episode 4 へ続く