中小企業の“職場あるある”シリーズ Vol.25タイトル:「“研修資料だけ立派”で終わるOJT問題」
こんにちは、秋梨です🌸
中小企業の人材育成で、妙に完成度が高いものがあります。
それが 「研修資料」 です。
表紙はきれい。
色分けされたフロー図。
専門用語には注釈つき。
「ここまで作るの、大変だっただろうな」と分かる出来栄え。

最初に渡されると、こう言われます。
「これ読めば大体分かるから」
「一通り目を通しておいてね」
ここまでは、とても丁寧です。
しかし問題は、その“次”。
数日後、何の前触れもなく実務が始まります。
「じゃあ、この案件お願い」
「一回やってみようか」
「分からなかったら聞いて」
――聞ける空気では、ありません。
電話は鳴り続け、
先輩は常に忙しそうで、
「今いいですか?」と声をかけるたびに、
申し訳なさが積み上がっていきます。
結果どうなるか。
・研修資料を見返す
・過去データを必死に探す
・なんとなく真似して進める
・間違えてから修正される
この流れが“暗黙のOJT”として定着します。
そして、よく言われる一言。
「それ、資料に書いてなかった?」
書いてありました。
でもそれは、
「判断の基準」や「やってはいけないライン」までは書いていない のです。
資料は“理想形”。
現場は“例外だらけ”。
その差を埋める人がいないまま、
「育成したつもり」
「教わったつもり」
だけが社内に残ります。
特にワーママにとって、このギャップは地味にきつい。
限られた時間の中で、
迷いながら手探りで進め、
失敗すれば「確認して」と言われる。

確認できる余裕があれば、
最初からしているのです。
それでも誰も悪者にはなりません。
余裕がないだけ。
仕組みが追いついていないだけ。
立派な資料と、丸投げの現場。
このアンバランスさこそが、
中小企業のOJTあるあるなのかもしれません。
