30分即興小説に挑戦してみた
フォローしている方のサイトで見つけた記事に載ってたこちらの企画に挑戦してみました。
「え?わたしにそれ聞くの?なんかおかしくない?ファーストキス聞くならいくらでも語ってあげるのに……」
陽光に煌めく赤い髪を無造作にかき上げながらファルクは不満そうに口を尖らせた。
「そもそもさぁ……ラストキスなんて……なんだってこの年でそんな枯れた話で盛り上がらなきゃいけないのよ。まだまだこの先どんなステキな人と出会えるか、そっちを想像してみなさいよ。もうときめいちゃうじゃない、ね、そう思わない、シルヴァン?」
「そんなこと、誰も聞いてないだろう」
既に陽も上がり、午後にさしかかろうとしているのに、未だに夜着のままのファルクをシルヴァンはため息交じりに腕組みして見ていた。今日も首元までしっかり監査官の制服、ボタンも最後の1つまできっちりはめている。
「ねぇ……お茶入れてくれない?」
「ここはお前の部屋だろう、なぜ客である俺が茶をいれるんだ?」「ん~だってシルヴァンの横にちょうどいい具合に茶器あるし、あ、これ昨日帰り際にいい茶葉が入ったってセリオンが持ってきてくれたの」
シルヴァンの腕を掴んで引き寄せ、脇のベッドテーブルの上に乗っていた紫色のガラス瓶を乗せる。
「は?」
眉間に不機嫌なシワが寄る。
「今、何時だと思ってるんだ。いい加減起きろ、いや、ベッドから出ろ。宗務院から約束した時間を守らない白薔薇院のクソ賢者を連行しろって……」
「あぁ……あのクソ宗務院の……」
「お前……何やらかしたんだ?」
ちょっと考える仕草をした後、
「えっとね……この間、宗務院に行ったときに、新しい見習いの子がってパトリシアが紹介してくれたのよ」
「……もういい……あの温厚なパトリシアが……呼び出すってことは……」
「さすがね、シルヴァン。ご褒美はキスでいいかしら?」
「いらん!」
更に不機嫌になったシルヴァンを見、ようやくベッドの上に起き上がった。シルヴァンの方に身体の向きを変えたファルクが延ばされた手を払いのけた。
んもう……みんな大人げないんだからと笑いながら、ファルクは手にした茶葉をガラス製のティーポットに入れて、湯を注いだ。棚からガラス製のティーカップを二客出し、カップを温める。
ティーポットの中で踊る茶葉を見ながら
「ラストキス……ねぇ……もし……そうねぇ……わたしが選ぶのは多分」
ゆっくりティーカップに注ぎながら
「シルヴァン……その時の相手は……多分」
額に手を当てながらため息をついているシルヴァンに柔らかい湯気が上がるハーブティーを渡した。
受け取りながらふっとシルヴァンがため息を漏らす。
「……お前には……勝てんな」
久しぶりにAIの力借りずに書いてみました。
とても新鮮でした。
ちなみに書き終わった後、チャットGPTに投げたら、あの台詞は更にボケ倒せる余地を残したんだよね、と言ったら以下のような続きを書いてくれました。
「……お前には……勝てんな。」
「でしょう?」
ファルクは得意げに胸を張る。
「じゃあ、ご褒美のキスで──」
「いらん。」
「即答!?」
「即答だ。」
「ひどぉい! 今ちょっといい雰囲気だったじゃない!」
「お前が壊した。」
「えぇ~? 壊したのはあんたじゃない。」
「違う。」
シルヴァンは立ち上がる。
「宗務院へ行く。」
「え。」
「お前を連れて。」
「ちょっと待って、お茶飲み終わってない。」
「歩きながら飲め。」
「熱いわよ!」
「知らん。」
とか(笑)。
ありがとう、楽しいオチでした。
