花より団子から、団子から花へ〜令和の銀ブラ〜
夏真っ盛りですが、今日は春先のお話です。
ある日、本当に久しぶりに銀座を歩きました。
休日の歩行者天国。
八丁目から一丁目まで、のんびり歩いてみることにしました。
春のやわらかな風。
咲き始めた桜。
たくさんの人でにぎわう街並み。
新橋や築地にも近い銀座は、今や海外からの観光客にも人気の街です。
あちらこちらで、楽しそうに写真を撮る姿が見えました。
そんな中、あるショーウインドーの前で足が止まりました。
桜の季節に合わせた、和を感じるディスプレイ。
以前もきっと見ていたはずなのに、その日はなぜか心を奪われたんです。
「ああ、素敵だな。」
そう思って、しばらく眺めていました。
その時、ふと思いました。
もしかしたら私は、「花より団子」から「団子より花」になったのかもしれない。
若い頃なら、
「何を食べよう。」
「どこで買い物しよう。」
そんなことばかり考えていた気がします。
でも今は、
季節を感じる飾りつけや、
色の組み合わせ、
街の空気そのものに目が向くようになりました。
景色は何も変わっていないのに、
自分の見方が変わると、新しい気づきが生まれる。
年齢を重ねる楽しみは、こんなところにもあるのかもしれません。
そして、もう一つ心に残ったことがありました。
海外から来た観光客のみなさんの自撮りです。
本当に楽しそうで、
迷いがなくて、
「この瞬間を残したい。」
そんな気持ちが、その一枚一枚から伝わってきました。
思わず、
「どんなふうに撮っているんですか?」
と聞いてみたくなったほどです。
きっと一枚の写真には、
私たちが当たり前だと思っている日本の魅力が、たくさん写っているのでしょう。
普段見慣れた景色も、
誰かの目を通すと、新しい景色になる。
だから私は、写真に惹かれるのかもしれません。
写真は、景色を写すだけではなく、
「見る目」を育ててくれるもの。
いつもの街も、
いつもの暮らしも、
少し見方を変えるだけで、小さな物語が生まれます。
「銀ブラ」とは、買い物を楽しむだけではなく、街の景色をゆっくり味わう時間なのかもしれません。
そんなことを、令和の銀ブラで教えてもらいました。 🌸
