【会社の独自ルール】は不協和音を生む話
厳しい環境だった頃の話です。
私は新卒で、地方の中小企業に就職しました。
数年を経て、社員を指導する立場になりました。
指導するにあたっては、年下もいれば、
大半は自分よりも年齢が上の人でした。
そこで、指導するに当たり、
一番困ったのが『会社の独自ルール』です。
中途採用者は当初、
会社に順応させて振る舞うようにしています。
慣れ始めると会社の独自ルールに対して、
「普通○○ではないんですか?」
と少し強めの口調で言われる場面が
多かったと認識しています。
自分も説明はするのですが、
世間の普通、とは逸脱している部分もあり、
納得されず終わるケースもありました。
それが自分との関係の悪化、
そして会社への不満につながり、
結果として退職していく人も多かったと思います。
自身の指導の仕方にも問題はあるかと思います。
ですが、そもそも なぜ会社は独自ルールを作るのか、ということも考える必要があります。
地方の中小企業の要は、
大手企業との取引です。
取引をもらうためには、
他の会社との差別化が必要になります。
高い技術力があり、
自社製品を持っている会社なら話は別です。
しかし多くの会社は、そうではありません。
その中で取引を得るために
• 作業のやり方
• 納期への対応
• 現場の運用方法
こうした部分で、他社と違うやり方を
作っていきます。
その結果として生まれるのが、
会社の「独自ルール」です。
ただ、この独自ルールは
外から入ってきた人にとっては
合理的に見えないことも多い。
前職のやり方と違う。
世間の常識とも違う。
その違和感が、現場で不協和音を生む。
私はその間に立つ立場でした。
会社のやり方を説明する側。
そして、現場の疑問を受ける側。
会社の事情。
現場の感覚。
そのズレが大きいほど、
職場の空気は少しずつ歪んでいきます。
そして気がつくと、
人が辞めていく職場になってしまう。
これは、どこの会社でも起きる
小さな不協和音なのかもしれません。
