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🍒子どもの詩081 Healing-4

  〜帰り道〜

 子どもの詩を紹介するnoteです。
       🔹 
 ピンチの時に、気持ちをニュートラルに戻してくれる物に故郷があります。
 通学路を題材としているのですが、特にリラックスできる「帰り道」に特化して作品が生まれました。私はたまたまですが、作品に挙げられている校区をよく知っていました。
 教師10年目に過労で体調を崩し、一週間ほど入院しました。その時、医師から勧められたのが趣味を持つこと。自然豊かな奥山での渓流釣りは、とても気分転換になるよと言われました。無趣味だった私は、医師に従いました。
 私が選んだ場所は、まさに作品に描かれた地域周辺だったのです。
 カワセミのホバリングする川で、イワナやアマゴを年に何度か釣るようになり、体調も良くなりました。
 小川のせせらぎ、ヒグラシの鳴き声、葉と葉がサワサワと擦れ合う音‥‥。
 私にとっても、第二の故郷です。

   帰り道
今日は一人で帰った
でもぼくには楽しみがある
おたまじゃくしが「ピチャピチャ」
カエルが「ピョンピョン」
風も「ヒュー」
ぼくの帰り道は自然がいっぱいだ
歩いてつかれるけど
自然とつき合っているとつかれをわすれる
幼ち園の小鳥組の時から今年で六年
毎日歩いてきた道
家まで歩いて十分
短い道のりだけど
この道を歩くとおこられたことも
テストで悪い点をとったこともわすれてしまう
ぼくにとってはやさしい道

四才だったぼくは
足がいたくなって歩けなくなった
その時 ひより先生が
「おんぶしてあげようか」と
声をかけてくださった
歩道橋の手前まで
先生におんぶしてもらったことは
今でも覚えている

三年の時はバッタをつかまえながら帰った
小さいバッタをどんどんつかまえていると
気づけば手の中がバッタだらけになっていた
ダンゴムシもいっぱいつかまえた
友だちとカラスノエンドウやくりの実をうめて
明日はどうなっているか
楽しみにしながら帰ったこともある

台風の時はかさにあながあいていて
かたがベチャベチャになってつらかった
雪の日は顔に雪があたり
まるで氷に顔をつっこんだくらい冷たかった
自然は時にきびしいけれど
自然の力をもらってぼくはがんばれる
そんな道をぼくは一生忘れないだろう

家に近づくと「ザー」と
川の音はまるで
「おかえり」と言っているようでうれしい
つばめも空で「おかえり」と言うようで
家族のようだ
おばあちゃんの「おかえり」の声が聞こえる
「ただいま」と返すぼく
一日一日を大切に歩いていくよ
ぼくの帰り道
     4年 ゆうさく

 子ども時代、豊かな時間を過ごしたゆうさく君です。計算すると、今23歳。故郷を離れ、都会で働き始めた頃でしょうか。
 いろいろと苦労も多いことでしょう。でも、ゆうさく君は、きっと大丈夫な気がします。大好きな故郷が、ドーンと後ろに控えているわけですから。

帰り道

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