日曜日授業参観事件と映画「十戒」と映画「炎のランナー」 第10回
2024年にパリオリンピックが開催されました。
男子100メートル走の日程をWikiで調べてみました。
https://en.wikipedia.org/wiki/Athletics_at_the_2024_Summer_Olympics_%E2%80%93_Men%27s_100_metres
2024年8月3日(予選)
2024年8月3日(第1ラウンド)
2024年8月4日(準決勝)
2024年8月4日(最終)
2024年8月3日は土曜日です。8月4日は日曜日です。
でも、宗教上の問題で棄権した選手はいないようです。
ここからは言いにくいことを書きます。
映画「炎のランナー」は、100年前の1924年パリオリンピックを舞台にした映画で、1981年に公開されました。ヴァンゲリス作曲の「タイトルズ」は、現在でも陸上競技のテレビ中継になどに流れてきます。
一方、映画「炎のランナー」の物語は、現在あまり注目されていないように思えます。その理由は、オリンピックにイスラム教の選手がたくさん出場するようになったからだと思います。
映画「炎のランナー」では、エリック選手が、安息日を理由に、100メートル走の予選日の変更を選手団長に要請します。結局、予選日の変更は実現せず、エリック選手は100メートル走を棄権しました。
エリック選手は、キリスト教徒です。キリスト教徒が宗教上の理由で100メートル走の日程の変更を求める場面に触発されて、今度は、ユダヤ教の選手やイスラム教の選手が日程の変更を求めるかもしれない。これはマズイ。このような判断が働いていると思います。
読売新聞の記事を見つけました。
[Paris2024]仏選手団「ヘジャブ禁止」に国際社会批判、背景に政教分離の原則…選手は「胸張り裂ける思い」
2024/04/27 07:43
https://www.yomiuri.co.jp/olympic/2024/20240427-OYT1T50029/
フランス政府が、7月の開幕まで26日で3か月となったパリ五輪で、イスラム教の女性が髪を隠すスカーフ「ヘジャブ」の着用を自国選手に禁じたことで波紋が広がっている。禁止の背景には、宗教の公的分野への進出を認めない「ライシテ(政教分離)」の原則がある。(国際部 松久高広)
ライシテの原則は1905年制定の「政教分離法」を根拠とする。影響力の強かったカトリック教会の政治介入を防ぐ過程で生まれた共和国の基本理念と言える。イスラム教徒の移民が増える中、仏政府は2004年、公立学校でのヘジャブを含む宗教衣装などを禁じる法律を施行。昨年9月には長衣「アバヤ」も禁止された。
仏政府がパリ五輪での自国選手のヘジャブ着用を禁じる根拠とするのが、仏国務院(行政最高裁)が昨年6月、仏サッカー連盟のヘジャブ着用禁止規定に異議を唱えるイスラム教徒擁護団体の訴えを退けた決定だ。
スポーツ競技の日程だけではなく、スポーツ選手の服装にも宗教問題が影を落としています。宗教団体の優遇請求は認めない。世俗のルールを優先する。この政策がベストだと思います。
同じ理由で、
キリスト教徒の授業参観の優遇請求は認めるべきではないし、
エホバの証人の剣道実技拒否を認めるべきではない。
世俗のルールを優先するべし。
原告の澤正彦牧師さんの篤い信仰心は素晴らしい。
映画「十戒」も素晴らしい。映画「炎のランナー」も素晴らしい。
しかし、それでも、世俗のルールを優先するべし。
僕はそう思うのです。
