本を読んだ
本を読んだことがないボンクラがnoteを書く。
という言い方が気に入ってた。
軽くて、どうでもよくて、ちょうどよかった。
小説なんて読まなかった。読む理由もなかった。せいぜい雑誌か漫画を読むだけ。
字だけの本なんて読む気になれない。
なんとなく、文学少年に憧れたことはあって。
友達のいない僕のいい暇つぶしになれば。
と、小説を読むようになった。
だいたい姿勢を崩して、夜に読む。
電車の中で読むのは少し小っ恥ずかしい。
読み始めは玄関に座って煙草に火をつける。
そのままなんとなく読み始める。
カセットを回す。古いジャズが小説の邪魔をしなくて丁度いい。
ページをめくると、知らない街の空気が流れてくる感じがする。
景色とか声とか顔とか服とか歩き方とか、
想像するのが少し面白い。
たいしたことは起きない。
でもそれがリアルで丁度いいのかもしれない。
現実は電車に揉まれて、上司に気を遣って、騒がしすぎるから。
本を読むようになっても、文学少年にはなれずに、相変わらずボンクラのままだ。
ただ、夜の過ごし方は上手くなったかもしれない。
