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「日本語学校の授業を覗いてきた。ネパール人エンジニアが"ホウレンソウ"を学ぶ日」

カトマンズの日本語学校、午後6時。

業務を終えたエンジニアたちが、ぞろぞろと教室に入ってくる。作業着代わりのパーカーのまま、ノートとペンを取り出す。誰かがスマホで翻訳アプリを開いている。

「では始めましょう。今日のテーマは——報・連・相です」

黒板にカタカナで「ホウレンソウ」と書かれる。前列の男性エンジニアが隣の同僚に小声で何か言った。たぶん「野菜じゃないよな」という確認だと思う。

この光景を初めて見たとき、私は妙に胸が熱くなった。

なぜ日本語学校があるのか

ラストパートナーがカトマンズに日本語学校を設立したのは、単純な理由だ。

「日本語が話せるエンジニアを採用したい」——ではなく、「日本のビジネス文化をわかっているエンジニアと働きたい」という思いからだった。

言語と文化は切り離せない。英語でコミュニケーションを取れても、「報告・連絡・相談」の概念がなければ、プロジェクトは必ずどこかで詰まる。

日本のビジネスが「報連相」を当たり前とする背景には、チームで動く・リスクを早めに共有する・上司が意思決定できる状態を保つ、という文化的な思想がある。これは、言葉だけ学んでも伝わらない。

だから私たちは、語学だけじゃなくビジネス文化ごと教える学校を作った。

授業の中身

この日の授業は、JLPTのN3レベルのクラスだった。参加しているのは8名。入社1〜2年目のエンジニアが中心だ。

テキストを使った文法の説明が終わると、ロールプレイに入った。

シナリオ:「バグを発見したエンジニアが、日本人PMに報告する」

エンジニア役の男性が立ち上がり、日本語で話し始める。

「あの……すみません。えーと、昨日の夜、テストをしていたら……バグを見つけました」

講師が止める。「もう少し具体的に言ってみましょう。いつ・どこで・何が起きたか」

「あ、はい。昨日の夜、23時ごろ、注文画面のカートに商品を3つ以上入れると、合計金額が正しく表示されないことを発見しました。再現率は100%です」

教室から小さな拍手が起きた。

このやりとりを見ながら、私は思った。これはただの語学の授業じゃない。プロジェクトを守るためのトレーニングだ。

バグの報告ひとつをとっても、「あります」と言うだけのエンジニアと、「いつ・どこで・何が・どの条件で」を日本語で説明できるエンジニアでは、現場への貢献度が全然違う。

「なんで日本語を勉強するの?」

授業の後、何人かのエンジニアに聞いてみた。

サガル(24歳・入社1年目)
「日本のプロジェクトに直接関わりたいからです。今は日本人PMを通してコミュニケーションしていますが、いつかクライアントと直接話したい。そのために勉強しています」

プリヤンカ(27歳・入社3年目・N2取得済み)
「最初は仕事のために始めたけど、日本の文化がすごく面白くて。マンガも読むし、ドラマも見ます。言語って、文化の入り口なんだなと思って」

ビシャル(26歳・入社2年目)
「正直に言うと、日本語ができるとプロジェクトでの評価が上がります。でもそれだけじゃなくて、日本のクライアントと話すとき、相手が喜んでくれるのが嬉しい。それが一番のモチベーションかな」

3人とも、「仕事のため」という動機を持ちながら、それ以上の何かを語っていた。

日本語学校の数字

現在の在籍者は42名。開発センターのエンジニア28名に加え、これから入社予定の候補者や、コミュニティから参加している学生も含まれる。

レベル別の内訳:

  • N5〜N4(初級):18名

  • N3(中級):14名

  • N2以上(上級):10名

週3回、各90分の授業。担当講師は日本語教育の資格を持つ日本人が1名と、上級者向けのビジネス日本語を担当するネパール人バイリンガルが1名。

「ホウレンソウ」の授業、その後

冒頭のロールプレイの話に戻る。

授業の終盤、講師がこんな問いかけをした。

「みなさん、なぜ日本のビジネスでは報・連・相が大事だと思いますか?」

しばらく沈黙があった後、後ろの席のエンジニアが手を挙げた。

「チームで動いているから……だと思います。一人が黙っていると、チーム全体が止まる。だから早めに言う、ということですか?」

「そうです。完璧な答えです」

そのエンジニアは少し照れながら、ノートに「チームで動く→早めに共有」とメモを書いた。

私はそのメモを見て、思った。この子はもう、ただの「日本語ができるエンジニア」じゃない。日本のプロジェクトの動かし方を、体で理解しようとしている。

こういうエンジニアたちと一緒に働けることが、ラストパートナーの一番の強みだと、改めて確信した。

株式会社ラストパートナーについて

ラストパートナーは、ネパール人エンジニアを活用したオフショア開発を提供する会社です。

  • ✅ ネパール現地に自社開発センター・日本語学校を保有

  • ✅ 日本人PMがプロジェクト全体を管理・橋渡し

  • ✅ 国内開発と比較してコスト約60%削減を実現

  • ✅ 業務系システム・Web開発が得意

📩 まずは無料相談から
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