見出し画像

「リリース直前に開発会社が消えた。最悪のオフショア体験から立て直した、あるCTOの180日間」

「連絡が取れなくなったんです。突然」

Tさん(41歳・物流系スタートアップCTO)がそう言ったとき、私は一瞬、意味を理解できなかった。

「開発会社と、ですか?」

「そうです。リリース3週間前に、Slackのメッセージが既読にならなくなって。メールも返ってこなくて。問い合わせフォームも繋がらなくて。気づいたら会社のWebサイトも消えていました」

これは、2023年に実際に起きた話だ。

何が起きたのか

Tさんの会社は、物流業者向けの配送管理システムを開発していた。予算は約400万円。発注先はベトナムの中堅オフショア会社だった。

最初の4ヶ月は順調だった。週次の報告も来る。デモ画面も動いている。「このままいけばリリースできる」というムードがあった。

5ヶ月目に入ったあたりから、報告の頻度が下がり始めた。「少し遅れています」という連絡が続いた。それでも、「まああるよね」と思っていた。

そして6ヶ月目。突然、連絡が途絶えた。

後から調べてわかったことだが、その会社は経営難に陥っていた。複数のプロジェクトで納期遅延が重なり、クライアントからの入金が止まり、エンジニアへの給与も払えなくなっていた。最終的に会社が事実上の倒産状態になり、プロジェクトは全部放棄された。

Tさんが手元に残ったのは、完成度60%のコードと、400万円の請求書だけだった。

最初の72時間

「最初の3日間は、何もできませんでした」とTさんは言う。

怒りと焦りと、あとは「どうすればいいかわからない」という感覚。リリース予定は3週間後。クライアント(物流業者)にはすでに告知が出ていた。

でも、72時間後にTさんは動き出した。

まずやったのは、コードの棚卸しだ。残されたコードを、知り合いのエンジニアに依頼して読んでもらった。「このコードは使えるか、使えないか」を判断してもらうためだ。

結果は「60%は使える。ただし、DB設計に根本的な問題がある。ここを直さないと、本番稼働後に必ず落ちる」というものだった。

良かった点は、フロントエンドの実装がほぼ完成していたこと。問題はバックエンドとDB周りだった。

ラストパートナーへの相談

Tさんがラストパートナーに相談してきたのは、その10日後だった。

「正直、藁にもすがる思いでした。でも最初に『状況を全部話してください』と言ってもらえたので、洗いざらい話しました」

私たちがまずやったのは、残されたコードの詳細な診断だ。ネパールのシニアエンジニア2名が3日かけてコードを読み込み、「何が使えて、何を作り直す必要があるか」をリストアップした。

診断結果をTさんに伝えた。

  • フロントエンド:ほぼそのまま使える

  • API層:一部修正が必要だが流用可能

  • DB設計:根本から作り直しが必要

  • 認証・セキュリティ:危険な実装があり、修正必須

「作り直しが必要な部分は全体の約35%。残りの65%は修正・流用できる」という結論だった。

180日間の記録

当初のリリース予定は3週間後だったが、さすがにそれは無理だった。Tさんがクライアントに事情を説明し、リリースを2ヶ月延期してもらった。

「クライアントには本当に申し訳なかった。でも、動かないシステムをリリースするよりはマシだと判断した」

ラストパートナーとの協業は、こんな流れで進んだ。

1〜2週目: DB設計の作り直し。既存データの移行設計も並行して行う。

3〜5週目: バックエンドAPIの修正と再実装。セキュリティ上の問題箇所を優先的に潰す。

6〜7週目: フロントエンドと新しいバックエンドの結合テスト。既存コードとの整合性確認。

8週目: ステージング環境でのQAテスト。バグ修正。

9〜10週目: 本番リリース準備。データ移行テスト。クライアントへの操作説明。

11週目: 本番リリース。

リリースから2週間後、Tさんからメッセージが来た。「本番で大きな問題は出ていません。クライアントからも好評です」

この経験から学んだこと

Tさんは後日、この経験を振り返ってこう話してくれた。

「一番の反省は、警告サインを見逃していたことです。報告頻度が下がったとき、もっと早く動くべきだった。『まああるよね』で済ませてしまった」

発注側が持つべき警戒サインをまとめる。

⚠️ 要注意サイン:

  • 週次報告の頻度が下がってきた

  • 「少し遅れています」が2週間以上続いている

  • デモを見せてもらえなくなった

  • 担当者が変わった(しかも説明がない)

  • 請求が早くなった(前払い要求が増えた)

これらが重なったら、すぐに直接確認する。 「大丈夫ですか?」ではなく「今週のコードを見せてください」という形で。

最後に

「あのとき、諦めなくて良かった」とTさんは言う。

「消えた会社を恨む気持ちはもちろんあります。でも、あの経験があったから、今のパートナーの大切さがわかる。比較対象があるから、『ちゃんとしたところと組むとこれほど違うんだ』という実感がある」

オフショア開発のリスクは、ゼロにはできない。でも、リスクを知った上で選ぶことと、知らずに選ぶことは全然違う。

最悪のケースを想定しながら、最良のパートナーを選んでほしい。

株式会社ラストパートナーについて

ラストパートナーは、ネパール人エンジニアを活用したオフショア開発を提供する会社です。

  • ✅ ネパール現地に自社開発センター・日本語学校を保有

  • ✅ 日本人PMがプロジェクト全体を管理・橋渡し

  • ✅ 国内開発と比較してコスト約60%削減を実現

  • ✅ 業務系システム・Web開発が得意

📩 まずは無料相談から
🌐 https://lastpartner.jp/
✉️ info@lastpartner.jp
お気軽にご連絡ください!

いいなと思ったら応援しよう!