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(拡散希望)アファンタジアに気づいた日。―「頭の中でイメージが見えない」という少数派として生きてきた話―

今年になって、ようやく自分のことを深く理解するきっかけがありました。
それは――私が「アファンタジア」だったということです。

アファンタジアとは、頭の中で絵や映像を思い浮かべることができない状態のこと。
例えば「赤いリンゴを想像して」と言われても、多くの人は頭の中にリンゴの映像が浮かぶそうですが、アファンタジアの人にはそれが見えません。
私はその“見えない側”でした。

気づいたのは、今年のことです。


■ イメージを使う瞑想で気づいた違和感

私は以前から、心を整えるために瞑想やマインドフルネスを学んでいました。
その中には「鳥の羽をイメージする」「静かな場所を思い浮かべる」といった視覚イメージを使う方法があります。

でも、私はそれがまったくできませんでした。
ずっと「みんなもそんなものだろう」と思っていたんです。
頑張って練習すれば、そのうち頭に映像が浮かぶようになるのかな、と。

そんなある日。
瞑想に興味のあるお客さんに方法を教えたところ、みんな普通にイメージを思い浮かべるんです。

あれ?
もしかして私だけ?
その疑問がきっかけでした。

家族・知人・友人に試してもらっても、やっぱりみんな「イメージが見える」と言う。
そこでようやくネットやチャットGPTなどで調べ始めて、アファンタジアという存在を知りました。


■ アファンタジアは全人口の1〜3%

つまり、とても少数派。

ネットで情報を集めるほど、
「これはまさに自分のことだ…!」
と感じる説明ばかりでした。

なかでも有名なのが「羊を数える」話。

眠れないとき、普通の人は頭の中に羊がピョンっと跳ぶ映像が流れるそうですが、
私は「羊が柵を跳び越える1匹、2匹…」と言葉で数えるだけ
そのやり取りに映像が存在するとは、つい最近まで知りませんでした。


■ 家族の顔や思い出の景色も“言葉で記憶する”

ここで妻に言われた一言がありました。

「じゃあ、子供たちの顔ってどうやって思い出してるの?」

私は、
顔の映像ではなく、
“こういう顔だった”という情報として記憶しているだけなんです。

旅行の思い出も、
美しい風景を“映像として”思い出すのではなく、
「きれいな景色を見た場所に行った」という記憶が残っているだけ。

寂しいと言われることもあるけど、私はずっとこの状態で生きているから、その“寂しさ”すらよくわかりません。


■ 子どもの頃の違和感が、全部つながった

思い返せば、子どもの頃からヒントはありました。

マンガの話をすると兄に
「あの場面覚えてないの?おまえは何回読んでも楽しめるからいいよな」
と言われたり、
ゾウの絵を描いたときには
「おまえにはゾウがこう見えてるの?」
と言われたり。

私は映像で思い出せないから、
キャラの技も、動きも、姿も、ポーズとして頭に残らない
マンガを読み終えると、私にとっては小説のような情報だけが残ります。

ゾウも私には見えません。

当時はまったく理由がわかりませんでした。
ただ「自分は記憶力が弱い」と思っていただけ。


■ もうひとつの悩み、「漢字が書けない問題」も説明がついた

ここで、もうひとつ告白があります。

私は漢字がほとんど書けません。
簡単なものは書けるけれど、多くの漢字は全滅です。

学生時代は本当に苦労しました。
授業中に漢字が出ても覚えられない。
テストに出てもどうにもならない。
小学校の先生に
「教師歴長いが、こんなに漢字が書けないバカな子は初めてだ」
と言われたこともあります😢

ずっと、
「自分は勉強ができないんだ」
「頭が悪いんだ」
と思っていました。

でも、アファンタジアを調べていて衝撃だったのがこれ。

漢字は“形”を覚えるもの。
形を視覚的に記憶できない人にとっては、そもそも再現ができない。

頭の中で漢字の形がまったく浮かばない私には、書けないのは当然だったんです。

他にもイメージと掛け合わせて覚える系の勉強は不得意で当たり前だと言うこと。

これは本当に救われるような気持ちでした。


■ 同じような子どもが苦しんでいるかもしれない

アファンタジアを知ってから思ったのは、
「これ、もっと早く知りたかった…!」ということ。

もし小さい頃にわかっていれば、
自分の苦手さを責めずにすんだし、
勉強方法も工夫できたかもしれない。

同じように困っている子どもも、きっといます。

だからこそ、
入学前検診などで簡単にチェックできる仕組みがあればいいのに、と思っています。


■ アファンタジアという存在を知ってほしい

私は不便を感じながらも、これが当たり前だと思って生きてきました。
今さら「損した」とか「悲しい」とは感じません。

ただ、
知らずに苦しむ子どもや大人がこれ以上増えませんように。

そんな願いがあります。

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アファンタジアという生き方があること。
その少数派にも、確かに人生があること。
それを知ってもらえたら嬉しいです。


あなたは目を閉じてリンゴが映像として見えますか?

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