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🌱1『ジャングルジム遊びから考えられること』

公園で、
何度もジャングルジムに登る子がいます。

一方で、

途中で止まる子もいます。

下から見ているだけの子もいます。

保護者からすると、

「活発な子」
「怖がりな子」

に見えるかもしれません。

でも、
作業療法士として見ていると、

あの遊びの中では、
実はかなり多くのことが同時に起きています。

ジャングルジムは、

“空間の中で自分の身体を整理する遊び”

です。

どこに手を置くか。

どこに足を乗せるか。

次にどこへ進むか。

身体は今どこにあるのか。

落ちないためには、
どこへ重心を移せばいいのか。

つまり、

「見る」
「考える」
「支える」
「動かす」

を同時に処理しています。

しかも、
地面から離れるほど、

子どもの身体は
“怖さ”も処理し始めます。

だから、

同じジャングルジムでも、

どんどん上へ行く子もいれば、

途中で固まる子もいます。

それは、
根性や性格だけでは説明できません。

例えば、

身体の位置感覚が曖昧な子は、

「次にどこへ足を出せばいいか」

がわかりにくくなります。

前庭感覚が不安定な子は、

高さによって、
身体の中に“落ちそうな感じ”が強く出ます。

運動企画が苦手な子は、

「次の動き」が頭の中で組み立てにくくなります。

すると、

止まる。

固まる。

降りられなくなる。

でも、
周囲からは、

「怖がり」
「不器用」
「慎重すぎる」

に見えてしまうことがあります。

逆に、

何度も高い場所へ登る子もいます。

これは単純に
“やんちゃ”
とは限りません。

高い場所へ行くことで、

身体の感覚入力を強く得て、
自分の身体を感じやすくしている子もいます。

つまり、

「落ち着きたいから登っている」

こともある。

ここは、
かなり誤解されやすい部分です。

実際、

落ち着きがないように見える子ほど、

強い感覚入力を求めていることがあります。

だから、
ただ止めるだけでは、

さらに身体がまとまらなくなることもあります。

子どもは、

“遊んでいる”

というより、

遊びながら、
自分の身体と世界を一致させようとしている。

私はそんなふうに感じています。

だから、
ジャングルジムで止まっている子を見た時、

「できない」

ではなく、

「今、身体の中で何が起きているんだろう」

という視点があるだけで、

見え方は少し変わります。

遊具は、
発達を“作る”ものではありません。

でも、

子どもが自分の身体を理解していくための、
大切な環境にはなります。

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