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進化と寿命のトレード・オフ

食べ物のアレルギーは基本的にないのですが、以前、漢方系のお茶を飲んだとき、ものすごいアレルギー反応が起こりました。

全身が痒くなって、呼吸がうまくできなくなり、寒気を感じて布団に包まりました。助けを呼べば良かったのですが、そのままガチガチと震えてじっとしていました。数時間経過したら、何とか治りました。

何に対して反応したのか分かりませんが、以降、漢方系のものは避けるようにしています。一番死に近い体験だった気がします。インフルエンザに罹ったときも苦しかったのですが、部屋の中を歩く余裕がありました。

そのとき、死ぬっていうのは、割と普通のことだと感じました。苦しいけれど、我慢できないくらいじゃありません。もう少しだけ呼吸が止まったら、きっと死んでしまっていたことでしょう。これくらいなら我慢できるなと思ってしまいました。

率先して死にたいわけではありませんが、あの経験のおかげで死に対する恐怖が薄まったというか、死に対して寛容になりました。できる限り、苦しまない方法が良いなぁ、とは思います。

Notably, the somatic mutation rate per year varied greatly across species and exhibited a strong inverse relationship with species lifespan, with no other life-history trait studied showing a comparable association.

Cagan, A., Baez-Ortega, A., Brzozowska, N. et al. Somatic mutation rates scale with lifespan across mammals. Nature 604, 517–524 (2022). https://doi.org/10.1038/s41586-022-04618-z

進化と寿命のトレード・オフ

進化のスピードと生物の寿命にトレード・オフがあるという話が面白いと思いました。

進化が早いということは、遺伝子を複製したり、修復したりした際に、エラーが起こって変異が入りやすいということです。例えば、ウイルスのように遺伝子が短時間で変化すると、それだけ多様性が生まれて進化しやすくなります。弱点は、それだけ体が変化してしまうわけだから、個体の寿命は短くなるわけです。

一方で、人間くらい遺伝子の変異が入りにくい、しっかりとしたシステムを持っている生物は、その分だけ寿命が長くなります。引用したNatureの論文によると、哺乳類の遺伝子変化率、つまり進化スピードと寿命の間には反比例の関係があるそうです。その計算によると80歳くらいの寿命になると推定されています。

それくらいの時間が経つと身体中に遺伝子変異が溜まって、そのうちガンで死んでしまうみたいです。細胞を修復するたびに遺伝子の変異が蓄積されてしまいますから、長生きしたければ、タバコを吸ったりして、進化しすぎないのがよろしいと思います。

長く生きたければ、もっと進化のスピードを落としたら良いではないかと思うかもしれませんが、そうするとその分、多様性が失われるので、環境の変化に耐えられなくなるわけです。科学技術で環境の変化に耐えやすくなっていますから、より進化スピードを抑えて、個体の寿命が延びるように変化していく方向性が考えられます。


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