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竜の物語

2024年の5月、僕はタオンガの島に降り立った。あの日、水平線の向こうに薄靄のかかった島影を見つめながら、これが長い旅の始まりになることを予感していた。潮風は穏やかで、遠くから鳥の鳴き声が聞こえていた。

最初の頃は、単調なタスクを淡々とこなしていた。木を切り、石を積み、家を建て作業小屋を次々と建てていった。畑を耕し野菜や果物を収穫しそれを材料にした料理を作り船に積み込んでコインに変えた。族長たちの小さな頼みごとに応じた。何か特別なことが起こるわけではない。ただ、島は少しずつ僕に馴染み、僕も島に馴染んでいった。

島に降り立って5カ月目に入るころには、僕はレベル27になっていた。それがどういう意味を持つのか、正直よく分かっていなかった。けれど、そのとき初めて「団結の橋」というミッションが現れた。島と島をつなぐ橋をかける仕事だ。それは単なる橋ではなく、新しい土地へ続く約束の道だった。

しかし、その橋を完成させるには「約束の真珠」が必要だった。それは「最初の協約の島」のミッションをすべてクリアすることで手に入る、美しく透き通った玉だった。僕は迷わずその道を進んだ。


レイチェルからの知らせは思いがけないものだった。
「夫と別れたの。私、あなたの島に引っ越すわ。」
短く、感情の見えない手紙だった。レイチェルは昔からそういうところがあった。自分の心の内を語らず、ただ決めたことを静かに伝える。

彼女は僕の島のまだ黒く塗りつぶされた未開の土地に大邸宅を建てたいと言った。そのためには、最初の協約の島のミッションをすべて完了し、約束の真珠を手に入れなければならない。

最初のミッションは、キノアの族長との面会だった。ただし、彼に会うためには、アメジスト7個、ガスバッジョ20個、フィッシュ&チップスを15個用意しなければならなかった。なぜそんなに多くの料理が必要なのかは分からない。でも、こういうことに疑問を抱いてはいけない。それがこの世界のルールだった。

次に、タオンガ諸島の偉大な太平洋の精霊竜を倒す必要があった。伝説の生き物であり、この島々を守るとされる存在だった。なぜ彼を倒さなければならないのか。それも分からない。ただ、道がそこにあり、それを進むことだけが許されている。

島に着いたら、大きなトーテムを作るためにカウリ松の巨木を探さなければならなかった。カウリ松はただの木ではなかった。何百年も生き、土地の記憶を抱え込んでいる。風が吹けば、その幹は低いうなり声をあげる。

その巨木を切るために、僕は木こりのエンリケに頼んだ。しかし、彼は首を横に振った。

「普通の斧じゃ無理だよ。この木は頑丈すぎる。」

必要なのはダマスカス鋼の斧だった。しかし、それを作れるのは鍛冶屋のトルヴァールだけだった。彼の鍛冶場はまだ存在しない。建てるには石ブロックと鉄鉱石と板が必要だった。

鉄鉱石を採掘するには縄と体力と桶が必要だった。体力、というのが引っかかった。つまり、僕はまだ十分な力を持っていないということだ。

この島のルールはいつもそうだった。ひとつの問題を解決すれば、次の問題が現れる。レイチェルのために、僕はこの道を進むことに決めた。
その先に何が待っているのかは分からない。
ただ、旅を進めるうちに、僕は少しずつ変わっていく気がした。

竜の降臨



レイチェルは写真を撮られるのを嫌がった。

「どうして私の写真が必要なの?」

彼女はカメラを向けると、少しだけ視線をそらした。表情は変わらない。けれど、その奥に何かが沈んでいるのが分かった。

「君の鱗がいるんだ」

「鱗?」

「そう。竜の頭に飾るために。」

彼女は少しだけ笑った。それはどこか諦めに近い笑みだった。シャッター音が響いた。レイチェルはカメラの向こう側で静かに立っていた。

その写真から作られた鱗を、僕は竜の頭に飾り付け、それを井戸の中の柱に取り付けた。それは承認の証となり、太平洋のメダルが与えられた。

だが、それだけでは終わらなかった。

次に僕はトーテムを完成させなければならなかった。しかし、そのためにはダイヤモンドの彫刻刀が必要だった。彫刻刀を手に入れるためには、まずテントを修復し、小屋を二つ修復し、最後に淡水井戸を修復する必要があった。

そして、最後の試練。

レイチェルと夫のブラッドを仲直りさせなければならなかった。彼らの間に何があったのか、僕は詳しくは知らない。ただ、レイチェルは「まだ終わらせたくないんだ」とだけ言い、ブラッドは「もう終わったことよ」と呟いた。

彼らの仲を取り持つために、僕は17束のバラの花束を手に入れることになった。それは自分の島にやってくるヨットで運ばれる。ヨットの注文の品を荷積みしヨットを送り出した報酬として17本のバラの花束を手に入れた。17束のバラの花束を集めてブラッド渡すと、ピンクのヨットが現れた。
そのピンクのヨットに注文の荷物を積み込んで出航さす。すると、ようやく最後のダイヤモンドの彫刻刀が手に入った。

そして、最後の仕上げ。

僕は竜のしっぽを作り、その上に精霊ミッションで手に入れた鱗を取り付けた。すると、空がざわめいた。風が逆巻き、雲が波打つ。

竜が降臨した。

その理由は分からなかった。なぜ僕が竜と戦わなければならないのか、それも分からなかった。ただ、これは決められた道なのだと理解していた。

竜は燃えるような瞳でこちらを見つめていた。僕は剣を握りしめ、深く息を吸った。彼を倒さなければ、新しい土地へは進めない。でも、それは単なる戦いではなかった。

戦いの最中、ふと僕は思った。もしこの竜が、ただ橋を守っているだけだとしたら? もしこの竜もまた、誰かに課せられた使命の中で生きているのだとしたら?

戦いは激しく、長く、そして唐突に終わった。竜は倒れ、静かに目を閉じた。そのとき、彼の身体は柔らかな光を放ち、美しい彫像へと変わった。僕はそれを自分の島に飾ることにした。それはただの戦利品ではなく、ひとつの証のようなものだった。

すべてが終わったあと、僕は約束の真珠を手に入れ、それを橋にかけた。

新しい土地が開かれた。

そして、竜は僕の島に残った。

レイチェルはもうそこにはいなかった。ブラッドもまた姿を消していた。

けれど、風の音が変わっていた。潮の香りが、少しだけ違っていた。

僕はそれを、確かに感じることができた。
ひとつずつ課題をこなし、最後の試練にたどり着いたとき、目の前には一匹の竜がいた。
橋は完成し、新しい土地が開かれていた。僕はふたたび旅に出ることにした。そこに何が待っているのかは分からない。でも、竜がいたことを僕は忘れないだろう。

彼の目に映っていたものを、いつか僕も見る日が来るのかもしれない。

LaLaLaの冒険は続く・・・


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