見出し画像

【プロンプト・オブ・ハピネス】④

第二十二章 申請

私は高鳴る胸を抑えながら、ワーキングホリデーのビザの発行手続きについて、本格的に調べ始めた。インターネットで検索し、スウェーデンの公式ウェブサイトから、申請手順や必要な書類について詳細を確認していく。パスポートの有効期限、航空券の購入証明、海外旅行保険の加入証明書……提出するべき書類を一つ一つリストアップし、漏れがないか、入念に確かめていった。
さらに、申請に必要な手続きや期限、申請後の流れについても、徹底的に調査を進めた。ビザの申請期間や発行までの日数、入国後の手続きなど、スウェーデンでスムーズにワーキングホリデー生活を始めるための情報を集めた。熱心に情報を吟味し、ワーキングホリデーのビザを手に入れるための準備を、万全に整えることに決めた。
ビザはインターネットで申請が可能で、申請用紙を取り寄せることもできる。ビザの申請期間に対して有効期限が十分にあるパスポートが必要で、帰りの航空券、または航空券が購入できる資金証明も必要だ。スウェーデン滞在中に有効な海外旅行保険に加入していることを示す証明書も必須となる。スウェーデン移民庁、または在東京スウェーデン大使館から申請者に連絡があり、その審査終了前にパスポートを持って在東京スウェーデン大使館に出向き、本人確認を受ける必要がある。申請から約3ヶ月ほどかかり、ビザ開始から3ヶ月以内に入国し、ビザの有効期限が滞在の最後の日となる。仕事については、スウェーデンに行ってから探すことも可能で、仕事の種類に制限はない。審査結果が届けば、スウェーデン入国後に移民局へ行く必要があり、その際にはパスポート、居住許可の手紙、筆記用具、往復の航空券を持参することが望ましい。また、スウェーデンはキャッシュレス化が進んでいるため、外国で通用するVISAかマスターカードを持っていくことが勧められる。
パスポートが手に入ったその日、私は逸る気持ちを抑えきれなかった。ワーキングホリデーのビザの発行手続きをすぐに始めるため、パソコンを立ち上げ、必要な書類を揃えるための準備に取り掛かった。キーボードの上で指先が踊り、ワーキングホリデーのビザの申請フォームに、名前、生年月日、滞在期間など、情報を一つ一つ入力していくたびに、私の胸は高鳴った。これから始まる、スウェーデンでの新しい冒険に心を躍らせながら、私は真剣なまなざしで、申請書類を埋めていった。すべての書類の準備が整い、申請フォームを提出するための手順を再確認した後、私は次のステップへと進むことを決意した。スウェーデンでの素晴らしい経験が、私を待っている。そう確信した。

第二十三章 私の心はスウェーデン

二人は、遠く離れた場所にいながらも、頻繁に連絡を取り合った。私とマヤの間で交わされるメッセージを通じて、お互いの思いは確かに通じ合っていた。彼女からの「早く会いたい」という熱い思いは、文字の奥から、まるで直接耳元で囁かれているかのように、私の心に響いた。私もまた、現在の状況や、ワーキングホリデーの準備の様子を詳しく伝え、彼女との再会に向けた期待を、日々高めていった。
彼女のメッセージの中に、仕事の可能性が広がるかもしれないという、嬉しい知らせがあった。彼女の母親が経営する会社で、私を雇ってくれるかもしれないというのだ。さらに、彼女の両親が私に会いたいと感謝の言葉を述べてくれていること、そして、マヤと一緒に旅行に行けなかった友人たちも、私に会いたいと言ってくれていることを知った。見知らぬ異国での新しい生活に、大きな心強さをもたらしてくれる、温かい言葉だった。知らない異国に行くのではなく、私を歓迎してくれる人々、温かい心で迎え入れてくれる人々に囲まれながらのワーキングホリデーは、私にとって、想像をはるかに超える、素晴らしい冒険への第一歩になるだろう。
渡航費用を含めたお金の心配は、幸いなことに、全く必要なかった。18歳になった時に証券会社の口座を開設し、株式投資でかなりの利益を得ていたからだ。今思えば、大学受験に失敗したのは、こうした投資活動に没頭していたためかもしれない。私は4月4日生まれなので、高校3年生の時は部活にも所属せず、家に帰るとすぐにパソコンに向かい、FX取引に没頭していた。母親からは、「大学に行くのだったら、自分でお金を稼ぎなさい」と言われ、20万円を元手に口座を開設した。高校を卒業する時には、その口座残高は300万円を超えていた。そして、マヤとの出会いを経て、ビザを待つ間の3ヶ月間で、口座残高は500万円以上にまで膨れ上がっていた。
スウェーデン語の魅力を勉強するうちに、私はあることに気づいた。その言語の美しさは、まるで美しい歌声を聴いているかのように、響く流麗な音そのものに宿っているのだ。スウェーデン語は、日本語よりもはるかに母音の数が多く、単語の強弱アクセントに加えて、高低アクセントも織り交ぜられている。その特徴的な響きは、まるで音楽のように耳に心地よい。各単語が奏でる旋律は、まさに言葉の響き自体が美しいメロディとなって、聞く者の心を捉え、引き込んでしまうのだ。
中学生の頃からギターを習い始め、今では弾き語りもできるようになった。マヤも音楽が好きだと言っていたので、スウェーデンに行ったら、いつか一緒にギターを弾いて、音楽を一緒に楽しむことを夢見ている。しかし、ギターはさすがに荷物になるので、スウェーデンで新しいものを買うことにした。彼女のYouTubeチャンネルを何度も再生し、彼女の素晴らしい歌声に、私はすっかり魅了されていた。時折、彼女は生配信で、私だけに歌を披露してくれることもあり、そのたびに、私の心は温かい光で満たされた。

第二十四章 スウェーデンを調べる

スウェーデンの冬は、ほぼ半年にも及ぶ長い暗さが特徴だ。日照時間が極端に短くなるため、太陽がようやく姿を現した際には、スウェーデン人は何よりも日光浴を欠かさない。晴れた日には、寒さを凌ぐためにブランケットにくるまりながらも、テラスでお茶を楽しみ、できるだけ太陽の光を浴びようとするのだ。この瞬間は、彼らにとって特別な時間であり、日の光を感じることが至福の瞬間なのだと、調べれば調べるほど、その文化が愛おしく思えてきた。
そして、スウェーデン人と日本人との間には、お酒に対する考え方にも決定的な違いがあるらしい。スウェーデンの伝統的なお酒であるアクアビットは、40%近い高いアルコール度数を誇るという。しかし、スウェーデン人は顔色ひとつ変えずに、何杯でも飲み干せるというから驚きだ。このお酒に対する彼らの強さは、彼らの文化や精神性を象徴しているように思えた。
いろいろとスウェーデンのことを調べるたびに、その国への思いが日増しに募っていった。ワーキングホリデーの手続きやビザの申請など、準備が進むにつれて、私の心にはワクワクする期待が募ってくる。しかし、その中でも一番の目的は、やはりマヤに再会することだった。彼女との再会を思うと、胸が高鳴り、一日一日が、いや、一時間一時間が、待ち遠しく感じられた。彼女の笑顔を思い浮かべるだけで、私の心は幸福で満たされた。私は、もうこの国に恋しているのかもしれない。

つづく


いいなと思ったら応援しよう!

LaLaLa はぁ、はぁ……っ! お願い、です……! 『怪獣の腹の中で』を……どうしても、私の手で「紙の本」にしたいんです……っ! あなたの、そのサポートが……本の、一ページに、なります……っ。 はぁ……応援、してくれませんか……っ?

この記事が参加している募集