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精神年齢測定装置

ある研究所で、「精神年齢」を測る装置が開発された。

といっても、脳を調べるわけではない。
もっと簡単だ。  

インターネットのコメント欄を、読み込ませるだけでいい。


研究員の小鳥遊は、モニターに流れる膨大なコメントを前に、ため息をついた。

「罵倒、皮肉、人格攻撃……。なるほど、誹謗中傷を書き込む者ほど、精神年齢が低いわけか」                 


装置は瞬時に、精神年齢を測定する。

ある者は“7歳”。
別の者は“5歳”。
中には“3歳”という驚異的な記録もあった。


そんな中、ひときわ激しい誹謗中傷コメントが流れてきた。


装置はすぐに判定を下す。

――精神年齢:1歳。


小鳥遊は画面を見つめ、首をかしげた。

「ここまで幼いと、もはや言葉を打てるのが不思    議だな……」


その瞬間、研究所のドアが勢いよく開いた。

怒鳴り声とともに、先ほどのコメント主が乱入してきたのだ。

「おい!勝手に俺のコメントを分析してるらしいな!」


小鳥遊は静かに答えた。

「あなたの精神年齢、“1歳”と判明しました」


男は顔を真っ赤にして叫んだ。

「ふざけんな!俺は立派な大人だ!こんな機械、ぶっ壊してやる!」


その光景を見ながら、小鳥遊はつぶやいた。

「……やはり正確だ」

この物語は、フィクションです。

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