机
午後11時
宵闇に満つる 静寂の懐
手触りに温もりのある硬質
開いた画面から広がる
四角い白光が
私だけの思考の海を
静かに照らし出している
灰色の鍵盤に
そっと指をあずければ
昼間の喧騒に隠れていた
あの日のかけらが
深い海の底から
ゆっくりと浮かび上がってくる
そのひとつひとつが
指先を伝って
白い画面に溶けてゆく
深い闇のなか
私と この場所だけが
静かに息をしている
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