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高品質・高機能・低価格で、安全で信頼される製品を届ける 

「CATALYST #BtoC 」第2弾となる今回は、令和6年度製品安全対策優良企業表彰(PSアワード2024)優良賞(審査委員会賞)を受賞された、株式会社プラッツの代表取締役 河内谷 忠弘(かわちや ただひろ)さんにお話を伺いました。

「高品質・高機能・低価格」の実現に向けた取組

福岡県大野城市に位置する株式会社プラッツ

事業の内容を教えてください
株式会社プラッツは、医療・介護用ベッドやそれに付随する周辺機器、マットレス、手すり等を販売するメーカーです。
主力の医療・介護用ベッドは、主に国内の病院、高齢者施設、福祉用具貸与事業所などに販売しており、これまでに約75万台を出荷、全国のご家庭や約1万以上の施設様にご使用頂いています。

主力製品「ミオレット」シリーズ

会社設立から現在に至るまでの歴史を教えてください

私たちの会社は1992年に、現会長の福山 明利(ふくやま あきとし)が脱サラをし、九州和研を創業したところからスタートしています。創業当初は、地域のクリニックを中心に、医療商品や事務用品等を幅広く販売する会社でした。 
2000年、日本で介護保険制度が導入されることをきっかけに、在宅介護用ベッドや福祉用具の需要が高まるだろうということに目をつけ、介護ベッド市場へ参入することになりました。
 
創業者の福山は、サラリーマン時代、海外から調達した家庭用品を日本国内で販売する仕事をしていた経験があります。その経験から、1台30~40万円もすると言われていた「介護用ベッド」を海外で製造し、輸入をすることで、より安く供給できるのではないかと考えたことが、現在のビジネスモデルにつながっています。

介護ベッド事業は、参入当初から順調だったのでしょうか

いえいえ、必ずしも順調ではなく、厳しい時期も経験しています。
市場への参入当時、「低価格」を実現するため、中国、台湾、マレーシアといった海外に製造拠点となる協力工場を設けていました。
当時の協力工場では、私たちの製品を1ヶ月のうち1週間生産し、残りの3週間は全く異なる会社の製品を製造しているという状況もありました。
そのため、協力工場では品質レベルの蓄積ができず、運営状況によって品質が変わったり、安定した製品を提供するのが難しい状況でした。
実際に当時は「価格は確かに安いが品質がイマイチ」という、厳しいご意見も頂いておりました。

製品は、海外工場で製造され、日本国内に輸入をしている

高品質と低価格の両立は難しいですね、そのような中で、どのように介護ベッド事業を軌道に乗せられたのでしょうか

「低価格」を実現しても、製品の品質を高めていかなければ、会社としてこれ以上の成長や拡大は望めないという判断から、生産工場を集約し、ベトナムの工場で日本向けの製品製造を一貫して行うという生産体制に舵を切りました。

新しい工場では、常時私たちの製品のみを製造することができる環境を整えました。工場には、日本人の駐在スタッフを置き、また私たちの九州の本社にベトナム人の研修生を受け入れ、2~3年かけ、日本の顧客のニーズや品質管理への取り組みを理解してもらった後、訓練を受けた研修生たちにベトナム工場にて、品質担当者などの役割で働いてもらうという仕組みも構築しました。

このような取組を進め、少しずつ、ベトナム工場においても、安定して高品質の製品づくりができるようになり、現在に至ります。

プラッツ・ベトナム工場

誰もが喜ぶ商品を目指し、製品に関係するすべての人の声を聞く

十分な生産体制を整えられる中で、高品質・高機能な商品の開発をどのように進めていますか

私たちの製品である介護用ベッドは、実際にベッドに寝る方だけが利用者ではありません。
例えば介護保険制度の中のサービスにベッドをレンタルする仕組みがありますが、福祉用具のレンタル事業者はベッドを利用者の自宅に運び、組み立てて使用方法を説明します。ベッドを使用しなくなった際には、ベッドを引き上げてメンテナンスや洗浄を行い、次の利用者に貸し出せる状態にすることになります。
また病院や介護施設では患者や入居者がベッドを使用しますが、そのベッドを使って日常的なケアや治療を行うのは、医師や看護師、介護職員の方々になります。
このように私たちの製品は、エンドユーザーであるベッドの利用者だけでなく、レンタル事業者や施設、病院のスタッフなど多くの関係者が関わっています。これらのすべての関係者の声を製品に反映させなければ、実際に使用する方々の利便性は向上しないと考えています。

エンドユーザーであるベッド利用者の声だけが重要ではないんですね

はい、その通りです。介護度の高い、身体が不自由でコミュニケーションが難しい方は、「このベッドは嫌です」とは言われないと思います。入院している方も、「このベッドが嫌いなので、違うベッドに変えてもらえませんか?」とは言えないでしょう。
ですから、そういった方々に良いものを提供することは当然必要ですが、そのためには、看護師や介護職員、福祉用具専門相談員など、専門知識を持った方々の声を反映させることが重要になります。
多くの関係者の声を聞くことで、利用者にとっても使い勝手の良い、喜んで頂ける製品を提供できると考えています。

お客様の笑顔のために、信頼される製品を届けていきたい

令和6年度製品安全対策優良企業表彰(PSアワード2024)優良賞(審査委員会賞)を受賞されました、おめでとうございます!

ありがとうございます。今回の受賞は私たちの「高品質」に対する取り組みが評価された結果だと感じています。
これまで、製品の安全性や品質向上に向けて努力を重ねてきましたが、その成果が認められたことを大変嬉しく思います。この受賞を励みに、今後もより一層の品質向上に努め、利用者の皆様に信頼される製品を提供していきたいと思います。

令和6年度製品安全対策優良企業表彰(PSアワード2024)の受賞式

これからの展望についてお聞かせ下さい

今後、高齢者人口の増加に伴い、介護用ベッドの需要が増えると予想していますが、いくつかの課題もあります。
物価上昇や材料費、輸入品の価格上昇、円安の影響で価格転嫁が必要であるものの、介護保険や医療保険を利用したサービスに関連する製品を提供しているため、製品価格を上げることが難しい状況に直面しており、私たちの「高品質、高機能、低価格」という社是を実現するために、コスト管理をさらに強化していく必要があります。
ただし、安全性や品質を犠牲にすることはできません。これらを両立させながら、より多くのお客様に認められるメーカーとして、安全でコストパフォーマンスに優れた製品を提供し続けていきたいと考えています。

また、福祉用具の分野では、介護用ベッドだけでなく、他の福祉用具にも参入していきたいと考えています。これにより、より多くのニーズに応えられるよう努めていきたいと思っています。

河内谷代表取締役

#BtoC #PSアワード #製品安全対策優良企業表彰 #製品安全 #消費者

株式会社プラッツ
住所:福岡県大野城市仲畑2-3-17
HP:https://www.platz-ltd.co.jp/
X :https://x.com/platzjapan

  

CATALYST #BtoC  
九州経済産業局 産業部では、信頼できる消費市場に向けた連携事業に取り組んでいます。「CATALYST #BtoC 」では、消費者とコミュニケーションをとりながら、消費者とともに成長・発展を目指すBtoC事業者の前向きな取組を広く紹介していきます。


九州経済産業局 産業部 消費経済課