【3歳〜現在】言葉のない息子と発明した、魔法のサイン
長男が3歳になり、療育に通い始めてから早1年が経ちました。
今回は、この1年間で劇的に増えたできるようになったことと、私たちが親子で発明した新しいコミュニケーションについてお話しします。
■ 療育1年目の成果報告書
まずは、この1年の成長を箇条書きで報告させてください。
1年前の無関心・無反応だった彼を知っている私からすると、信じられない変化の連続です。
・目が合うようになった(一番嬉しい!)
・名前を呼ぶと振り向くようになった(以前は無反応でした)
・滑り台などで順番を待てるようになった(社会性が芽生えた)
・次男や猫を意識して、自分から触るようになった
・「はやぶさは?」「リンゴは?」で指差しできるようになった。
ただし、この指差しについては自発的にやるものではなく、本などを見せてこちらからの問いかけに答える形です。
さらに、これは私の推測ですが、長男はリンゴそのものを理解しているわけではなく、その本のそのページのリンゴを画像として覚えていると思います。
そのため、実物のリンゴを見せても理解することはできません。今、なるべく違うリンゴをたくさん見せて、触らせています。
そして何より大きかったのが、クレーン現象からの一部脱却(進化)です。
■ ママ、パパの手は自分の手じゃない
言葉の出ない長男は、何かしてほしい時、妻や私の手をつかんでグイグイ引っ張る「クレーン現象」が全盛期でした。
例えば、お菓子が食べたい時。
私の手を無言で引っ張り、お菓子の棚まで連れて行き、私の手を袋に伸ばさせようとします。
これではパパ=便利な道具のままです。
そこで私は、ある新しいルールを作ることにしました。
■ 「あ・け・て」のリズム
彼が私の手を引っ張ってきた時、私はあえて動きを止め、こう声をかけました。
「一緒に母ちゃんのところに持っていこう!」
お菓子は私が取り、それを長男に渡し、手をつないで妻のところまで行き、お菓子の袋を妻に渡し、その袋をトン・トン・トンと3回叩かせました。
「あ・け・て」の3文字のリズムです。
これを教えたのは、たったの2、3回です。
しかし、彼の吸収力は凄まじかった。
それ以降、彼はお菓子が欲しくなると、
自分でお菓子を取りに行く
→妻(または私)に袋を渡す
→袋をトン・トン・トンと3回叩く
という一連の動作を、一人で完璧にこなすようになったのです。
さらに、お菓子だけでなく、空けてほしいものを持ってきて3回叩くようにもなったのです!
これを専門用語で「汎化」と言うらしいです。
「Aでお菓子が開くなら、Bも開くはずだ」と自分で考えてルールを応用できたということです。
■ 我が家だけに通じる言葉の尊さ
親である私たちは、長男が言葉を喋れなくても、彼のテンションや目線を見れば「あぁ、今これが言いたいんだな」と大抵のことは分かります。
阿吽の呼吸というやつです。
しかし、一歩外に出れば、他人には彼の意思は伝わりません。
クレーン現象も、いきなり知らない人の手を引っ張ったら驚かれてしまいますし、そもそも知らない人の手は引っ張りません。
だからこそ、この3回叩くという行為は重要でした。
たとえそれが我が家でしか通じない方言のようなものだとしても、相手に働きかけて、意思を伝えるというコミュニケーションの第一歩を踏み出せたことが、私は何より嬉しかったのです。
■ 現在地とこれから
3歳9ヶ月現在。まだ言葉(発語)はありません。
初投稿時にも書きましたが、「あ!」で全てを解決しようとします。
しかし、彼なりに考え、袋を3回叩いて、必死に私たちに伝えようとしてくれています。
言葉というツールがなくても、心を通わせることはできる。
そう教えてくれたのは、間違いなく息子でした。
−−さて、ここまで【0歳〜現在】までの長男の大まかな成長記録を書いてきました。
読んでいただき、本当にありがとうございます。
同じ境遇の方々に、少しでも何か伝わればと思っておりますし、私も他の方が実践していたことを少しでも学べたらと思っています。
次回以降はもう少し事象について細かく書いたり、他のこと(次男の成長や猫の話やスマホの話)も書けていけたらと思っています。
