情動調律~感情ができるまで~
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どうぞ、ごゆるりとお過ごしください。
うれしい。
悲しい。
楽しい。
怒れる。
様々な感情をもっている私たち。
人間は
感情をもっているからこそ
人間であるとも言えます。
しかし、
感情というものは、
人間にもともと備わっているものかと
問われれば、そうでもない気がする。
筆者は
数々の「過酷」とも呼べる
成育歴で育ってきた人たちと接するようになり、
感情というものは、
必ずしも皆育っているわけではないと
実感するようになりました。
では、感情というものは
果たしてどのように育っていくのか。
今回は、
そんなテーマに関する記事を
まとめていきます。
何か気づきある内容になれば幸いです。
情動調律

児童相談所が絡んだ
被虐待児とのかかわりを
様々な施設で現在行っています。
以前、
虐待に関しての記事を書きましたが、
虐待を受けた子どもは、
低身長のように身体面の成長が止まり、
脳も変形することをまとめました。
そして、
その影響は
感情面にまで及ぶということを、
最近は実践を通して痛感しています。
そもそも、
私たち人間は
どのようにして感情が育まれるのでしょうか。
赤ちゃんの頃は、
助けてほしいと泣いたり、
キャッキャッと笑って喜んだりします。
しかし、
それは感情の芽とも呼べるものであり、
感情が育つ土台はできあがっている状態ではない。
その土台をつくる作業の1つに
情動調律というものがあります。
赤ちゃんが泣いたら、
「お~よしよし。〇〇が欲しかったんだね~」
などと
赤ちゃんの気持ちを推し量りながら
気持ちを養育者が代弁する行為ですね。
人間というものは、
空気の重い軽いを感じるように
肌で色々なものを感じ取っています。
養育者は、
赤ちゃんの反応に合わせる際に、
自然と赤ちゃんが発する波のようなものに
自分を重ね合わせているのです。
だからこそ、
「情動」の「調律」なのです。
相手の感情の波に、
チューニングして合わせる感じです。
この波長を合わせながら、
「うれしかったね」
「楽しいね」
「つらかったね」
と表現してもらうことで、
感情の土台が育ってきます。
ある施設を用いた研究では、
養育者から何の反応も得られなかった子どもは
感情を感じなくなっていく報告がされています。
赤ちゃんが
身体的に欲しているサインを察知しながら、
養育者自身の感情を
赤ちゃんに転移していっている。
だからこそ、
乳幼児期の養育者とのかかわりは
感情の根幹を育てる時間でもあるのです。
被虐待児の感情

筆者が被虐待児と接していて思うのは、
感情が育っていない、
もしくはごちゃまぜになっているということ。
先ほど、
施設の研究を例に挙げましたが、
あの事例は、
まさしくネグレクトの家庭を表していると言えます。
自身が発信したヘルプサインを、
誰もキャッチしてくれず、
興味を示されなかった場合
人は、
自身の存在自体の有無すら
分からなくなるのです。
私たちは、
社会にいる他者から認識されることで
自己を認識しているのですから。
また、養育者が
ある時は何をやっても優しく接して
別の時は何をやっても
怒るような態度であるならば、
どのようなときに、
どのような感情になるかが分からず
安定しません。
そうなると、
色々な感情がごちゃまぜになって
無秩序な状態になります。
その状態のまま育っていくならば、
愛する人にこそより憎しみを注ぐような
相反する感情が同居する状態にも
なり得てしまうでしょう。
では、そのような人に
カウンセリングでは何ができるのでしょうか。
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