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STAR WARSは臨床心理士の必修単位?

最近、なかなか本が読めていません。

臨床心理の本はもちろん読んでいるのですが、
それ以外のジャンルが停滞中・・・

どこかで時間を見つけて、
心理以外の本も読んでいきたいな~


共育LIBRARYへようこそおいでくださいました✨

教育、人間、人生など、様々な「知恵」や「情報」が詰まった図書館のような、皆さんがくつろぎ、人生の「気付き」を得たり、知的好奇心を満たしたりできる居場所を目指しています😌

どうぞ、ごゆるりとお過ごしください。

共育LIBRARYりょーやん、元教師です。


「マスター・ヨーダ」
「ダース・ベイダー」
「ルーク・スカイウォーカー」

空前の大ヒットを記録し、
世界中に広まった映画、スターウォーズ

筆者はエピソードⅥの
ジェダイの帰還までは見ています。

さて、
いきなり心理とは
全然関係なさそうな話をしましたが、
これにはワケがあります。

先日の授業で
突然教授が以下のように言い出したのです。

「スターウォーズとロード・オブ・ザ・リングとハリー・ポッターは臨床心理の必修教材だ」

いきなり見知った映画の名前が出てきたので、
「???」が頭に浮かびました。

「見たことがある人はいるか」と問われ、
筆者が手を挙げると

「えらい!あなたは臨床心理をよく研究しているね 笑」

と言われました。

そして、
教授の話を聞くと

「そういうことか」

と納得。

なぜ、
スターウォーズと臨床心理が
関わってくるのでしょうか。

ガッツリ真面目にという感じではなく、
臨床心理を楽しむ視点という意味での
記事にしていければと思います。



無意識に開かれたジェダイ

まず、スターウォーズの中でも、
臨床心理士の仕事と親和性が高い要素は
「フォース」の概念でしょう。

フォースというような、
「感じる力」を扱うことができる戦士、ジェダイ

ジェダイというのは、
無意識に開かれている存在でもあります。

うつ病や摂食障害などの、
神経症と呼ばれる
精神疾患で最も軽いグループに入る症状は、
無意識が遮断されていることに原因があります。

「~してはいけない」
「~しなくてはならない」

そんな、強迫的な考えのもと
自分の本当の想いを抑圧し、
見て見ぬふりをしている。

だから、
本当は身体や精神が悲鳴をあげていても気付かず、
さらに過酷な状況においやってしまう。

心理療法によって
自身を感じる力を呼び覚まし
無意識と意識の通路を開いてあげる必要があります。

そういった意味では、
「無意識に開かれている」という
ジェダイの状態は確かに臨床心理的と言える。

ジェダイの中でもトップである、
マスター・ヨーダは、

瞑想によって、
自身が今いる星や宇宙全体へと無意識を広げて、
宇宙全体のバランスを感じることができる。

また、
ユングは集合的無意識という概念を唱え、
人類の無意識の共通性として
世界の神話の類似性を指摘しています。

この神話要素という部分も、
スターウォーズの大ヒットの理由につながるものがある。

後に、ダース・ベーダ―となる
アナキン・スカイウォーカー

彼は、
奴隷の母親を親にもち、
誰が父親なのかは不明の状態です。

そして、
ジェダイの予言のもとでは
父親のいない母親から
救世主と呼ばれる存在が生まれる
と言われていました。

これと酷似しているものは
何があるでしょうか。

それは、イエス・キリストです。

キリストは、
マリアという聖母から生まれたとされますが、
父親はいないものとなっています。

スターウォーズを制作した
ジョージ・ルーカスは、
世界中の神話を読んで映画をつくったそうです。

フォースという力は、
非常に東洋的な考え方。

スターウォーズは、
西洋の思想と東洋の思想が融合された内容でもある。

救世主であるキリストと
同じ境遇でありながらも、
ダークサイドに堕ちてしまったアナキン

そんなダース・ベーダ―に
不思議と惹き付けられてしまうのは、

人類は皆、
集合的無意識でつながっているから言えるかもしれません。


ヴォルデモートの出生

授業の中では時間の関係で、
スターウォーズのことまでしか
取り上げる時間はありませんでした。

ただ、
自分でふと思い返してみると、

筆者の大好きなハリー・ポッターの中にも、
スターウォーズとの共通性があることに気付く。

それは、
ヴォルデモートの存在です。

悪の魔法使いであるヴォルデモートは、
本名はトム・マールヴォロ・リドルと言います。

古来から続く、
スリザリンという大魔法使いの
子孫
であるトム・リドル。

その純血を宿す母親の子でありながらも、
父親の描写はほとんどありません

しかも、
「マグル」という
魔法使いの種族ではない
「穢れた血」と呼ばれる存在である父親。

そんな父親の存在を、
リドルは強烈に憎み、拒絶します。

フロイトは、
幼少期からの性的なエネルギーの解消の是非で、
人間の人格形成に影響があることを唱えました。

男の子であれば、
母親を始めての異性として
性愛的に幼少期は捉えるようになります。

そして、
父親に敵意を抱くようになる。

健全に発達をしていくと、
敵意と去勢不安を抑圧し、
父親と自分が同一の性をもつことを認識することで、
性役割を獲得していきます。

そして、
親や社会によって形成された
価値観や倫理観
にもとづいて
行動の善悪を判断できるようになっていくのです。

もし、
その発達が健全にいかなかった場合はどうなるのか。

男根性格と呼ばれる、
自己顕示欲や権威欲、もしくは反権威欲が強い
自己愛的性格や誇大自己構造をもつ人物になると言われています。

善悪の区別がつけられず、
誇大的・自己愛的な性格をもつ。

まさに、ヴォルデモートです。

自己の中の
父性性を強烈に拒絶することによる、
力や権力の暴走

教授の意図とは違うかもしれませんが、
ハリー・ポッターにも
様々な臨床心理的要素が詰まっているのでしょう。


ロード・オブ・ザ・リングと神話

ロード・オブ・ザ・リングを見たことがある人は、
あの映画と神話の親和性の高さが分かると思います。

北欧神話で出てくる、
ドワーフ族やエルフ、指輪の魔力という概念。

物語の構造も、
「英雄の旅」と言われる神話的構造に沿って
進行するようになっている。

▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢

■ 召命(Call to Adventure):フロドが指輪を託される
■ 旅立ち(Departure):ホビット庄からの出発
■ 試練(Trials):ナズグール、モリア坑道、死者の道など
■ 自己の変容(Transformation):フロドの内面の変化、サムの成長
■ 帰還(Return):ホビット庄への帰還と、その後の喪失感

▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢

他にも、
キリストの受難や復活という要素も
取り入れられていたり、

ギリシャ神話
サタンや堕天のルシファーの存在など、

あらゆる集合的無意識要素が
詰まっているようです。

それもそのはず、
この物語は、
神話学や古代文学の要素を抽出しながら
つくられたものであるから。

そして、
西洋の映画に限らずとも、

日本の物語にも
神話的要素が盛り込まれている作品は
数多くあると考えています。

代表的なものは、
当然ながら宮崎駿監督の作品です。

宮崎駿監督は、
神話からインスパイアされて制作した作品が
数多くあると言います。

彼の初期の作品である
「シュナの旅」からもそれが伺えますし、
「風の谷のナウシカ」なんかもまさにそうです。

映画ももちろんそうなのですが、
ナウシカの漫画を見ると
より神話的・宗教的な要素が
てんこもりである
ことを肌で感じることができます。

このように、
空前のヒットとなるような作品には、
人類共通と言える無意識が
散りばめられている。

筆者の好きなワンピースなんかもそうでしょう。

最近になって、
ワンピースの中でも壁画や神話が出てきましたが、

筆者はずっと、
ワンピースと風の谷のナウシカが
非常に似ていることを直感で感じていました。

だから、風の谷のナウシカを読んで、
ワンピースを分析したりしていた。

しかし驚きなのが、
尾田栄一郎さんは
20年以上も続いている作品を描き始める初期から
こういった構想をおそらく浮かべていた
であろうということ。

ハリー・ポッターの作者の
J・K・ローリングもそうですが、

最初に結末までのアイディアがパッと降ってきてから、
作品を肉付けしていっている。

つまり、
作者の年齢に関係なく、
最初から集合的無意識的な構造を
描き切っている
ということなのです。

人類の中には、
「無意識に開かれている」ように、
集合的無意識にアクセスしやすい人がいて
啓示的な着想を得る人々が存在するのでしょう。

そういった意味では、
作品と共に、その作者という人間も、
非常に着目しがいのある存在である気がします。


まとめ

臨床心理の学びを深めていくと、
日常のあらゆる面の奥深さが開かれていく感じがします。

映画、小説、絵画、音楽。

筆者はまずは、
絵画を攻めたいと思っており、

絵画を如何に臨床心理的に分析するのかを
勉強している最中です。

バウムテストという心理検査があるように、
絵画からクライエントの心理を読み取ることは
臨床心理士に必須の知見となるので。

美術館などに赴いて、
作品からその奥の世界を感じ取ることができるように
なっていきたいです。

日常を臨床心理的にどう切る取るのか、
また記事にできればと思います。


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