臨床心理士は「絵画」をこう見ている
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絵画鑑賞。
美術館に頻繁に訪れ、
絵画をじっくりと鑑賞する。
そんなことを趣味の1つにしていきたいと、
30代になり始めた頃から思い始めました。
ただ、
美術館に赴いても、
絵画をどう鑑賞すればよいのか分からない。
もちろん、
直感的に絵画を感じることはできるのですが、
折角趣味にするならば、
もっと奥の世界を楽しめるようになりたい。
文学の世界、
特に詩歌といった言葉が限定される作品の裏を、
どう読みとるのかという「文法」が存在するように、
絵画の奥の世界を見抜くにも、
「文法」が存在するのでしょう。
その1つの視点となり得るのが、
臨床心理の見方だと考えています。
臨床心理士は、
クライエントが描いた絵から
深層心理を解釈していくことが仕事の1つ。
今回は、
臨床心理士たちが絵画をみる視点を
紹介していけたらと思います。
楽しんでいただけると幸いです。
臨床心理士に絵画愛好者が多いワケ

筆者は映画を見るのが結構好きです。
特に、心理学、セラピストなんかが絡む映画は、
胸をワクワクさせながら見たりします。
そのような映画を見ていると、
心理が絡む映画の中には、
色々な絵画が壁に掛かっていたりすることに気付く。
それも、何となく
意味深な絵画だったりします。
冒頭にも述べた通り、
臨床心理士は絵画を読み解く文法をもっている。
よって、
静止画である絵画からも、
人間の心のエネルギーの力動を読みとることができるのです。
臨床心理士になるような人は、
大抵は人間そのものへの愛や興味をもっている。
だからこそ、
人間そのものを語る絵画を
愛好するようになるのかもしれません。
では、
臨床心理士は、
具体的にどのような視点を用いて
絵画を見ているのでしょうか。
バウムテスト/HTPテスト

まず、絵画の読み取りに関して、
最もオーソドックスな視点として挙げられるのが
バウムテストやHTPテストです。
クライエントの、
無意識の面や深層心理を
アセスメントするために行うテストですね。
バウムテストというものは、
木を描くテストです。
木をたった1本描くだけでも、
人間の心理というものは
あらゆるところに現われます。
例えば、
幹の部分には自我強度が現れたり、
根の部分には
無意識の衝動や欲求、過去が現れたりです。
HTPテストは、
House/Tree/Personの略字ですね。
つまり、家・木・人の3つを描くテストです。
例えば、
家の屋根は現実への適応度や強迫性が現れたりします。
具体的に言えば、
著しく大きい場合は空想に耽りがちであったり、です。
他にも、
窓がどこにあるのか、中が見えるのか、いくつあるのか
によっても色々なことが分かりますし、
扉や壁の様子、
煙突があるかないか、
塀や溝があるならどのような様子かによっても、
クライエントの無意識の面が
様々読みとれます。
もちろん、
「AだからB」という絶対の方程式はありません。
あくまで解釈の1つとして、です。
木はバウムテストで述べた通り。
人は当然ながら、
人間関係や自己の内面や特性を表します。
顔、肩の形、手の長さ、全体のバランスなどで
様々変わってくる。
このように、
家・木・人を読む文法が分かるだけで、
様々奥の世界が分かってきそうですが、
もっと普遍的に
絵画を読みとる視点もあります。
その1つが、場所や領域。
絵画の上下左右の中で、
どこの部分が無意識を表すのか。
過去を表すのはどこか。
精神の超越性や
死が現れるのはどこの部分なのか。
そんな視点を語っていきます。
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