見出し画像

洋楽探訪#25:デビッド・リー・ロス『That's Life』ーそれが人生さと開き直ろう!

1986年、大ファンだったVAN HALENからデビッド・リー・ロスが電撃脱退したときは、本当にショックでしたね。
あの『1984』の大ヒットで、いよいよバンドが世界を制するか…というタイミングだったのに、まさかのボーカル交代。しかも、後任がサミー・ヘイガーって聞いて、「ああ、VAN HALENは終わったな…」なんてね。

ところが、その年に出したデイヴのソロアルバム『EAT 'EM AND SMILE』が、すごかったんです。
ギターにスティーヴ・ヴァイ、ベースにビリー・シーンというテクニシャン揃いで、もう最初から最後まで音がギンギン。音圧もスピードもハンパない。これはこれで、完全に新しい世界でした。

中でも僕が推したいのは、『That's Life』ですね。
フランク・シナトラの名曲、いろんなアーティスがカバーしていますが、やっぱこのデイヴバージョンが最高でしょう。

VAN HALEN脱退という大事件の直後に、「それが人生さ!(That's Life)」という開き直り。これはもう、デイヴの心情がにじみ出てるなと勝手に解釈しました。
「人生、思うようにはいかない。うまくいかないときは、しばらく沈んで、また戻ってくればいい」──そんな歌詞が、大人になった今はグッと心に刺さるんです。

あの頃はただ「カッコいい!」としか思ってなかったスキャット「ザ・バズ・ズビ・ドゥビ・ドゥ〜♪」も、今聴くと妙に沁みます。デイヴの声って、ハードロックもいいですが、こういうソウルフルな曲にも本当に合うんですよね。

アルバムのタイトル『EAT 'EM AND SMILE』も、意味は「奴らを食って笑ってやれ!」。
もう、どれだけ腹が立ってたんだよ…と笑ってしまいますが、そのくらいのパワーがないと、VAN HALENを飛び出すなんてできなかったんでしょう。

『That's Life』はビルボードでは大ヒットとまでは言えなかったけれど、僕にとっては、年を重ねるたびに沁みてくる1曲です。
若い頃の僕にはわからなかった“人生の味わい”を、いまデイヴが教えてくれているような気がします。


※Amazonアソシエイト・プログラムを利用しています。
※ヘッダー画像は僕の私物であるレコード、CDのジャケットを撮影したものです。

いいなと思ったら応援しよう!

京井良彦 | キョウイヨシヒコの「好きなことで自由に生きる!」 いつもサポートをありがとうございます!