洋楽探訪#31:『It’s a miracle!』――カルチャークラブの輝きを閉じ込めた1曲
カルチャークラブの曲はどれも好きですが、僕の中でのNo.1は『It’s a miracle(イッツ・ア・ミラクル)』ですね、少数派だと思いますが。
ホント、聴くたびに心が明るくなるんですよね。
1983年にリリースされたセカンドアルバム『COLOR BY NUMBERS』からの4枚目のシングルで、全米ビルボードでは13位を記録。一応、スマッシュヒット。
軽快なシンセのリズムにボーイ・ジョージの甘くて透明感のあるボーカルが乗っかって、どこか夢見心地な気分にさせてくれる曲です。
しかもこの曲、今回から参加した女性ボーカル、ヘレン・テリーのスキャットが実にいい味を出していて、まさに音の彩りが一段と華やかになっています。
アルバムのタイトル通り、まるでカラフルな絵の具で塗られた音の世界。
MVも印象的で、巨大なボードゲームの上をメンバーたちがコマになって進んでいくという、ポップでちょっと不思議な世界観。案の定、日本文化を捉え違えてますが…。
メッセージとしては、ここまでスターの階段を駆け上がってきたことが「まさに奇跡(It’s a miracle)!」という感じですかね。
ちなみに、「It’s a miracle」には、「It’s America(イッツ・アメリカ)」の隠語的なニュアンスもあるらしい。
イギリス人が、アメリカの成功文化を皮肉ってるってことですね。
ま、ボーイ・ジョージらしいウィットかな。
僕がこの曲に出会ったのは中学2年生の時だったか。
ボーイ・ジョージの中性的なビジュアルに衝撃を受け、なけなしのお小遣いをはたいてレコードを買い、ついでに写真集まで買ってしまった…。
この『COLOR BY NUMBERS』というアルバムは、「Karma Chameleon(カーマは気まぐれ)」の全米No.1を筆頭に、「Miss Me Blind」「Poison Mind」など名曲ぞろい。
全体を通して完成度が非常に高く、個人的にはビートルズの『サージェント・ペパーズ』にも匹敵する大名盤だと思っています。
ビジュアルばかり注目されがちですが、音楽的な評価ももっとされていいはず。
そんな彼らの魅力がギュッと詰まったこの曲――まさに、It’s a miracle!
※Amazonアソシエイト・プログラムを利用しています。
※ヘッダー画像は僕の私物であるレコード、CDのジャケットを撮影したものです。
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