洋楽探訪#13:ダサかっこいい!──ロマンティックス『Talking In Your Sleep』の中毒性
The Romantics(ロマンティックス)の「Talking In Your Sleep」は、なんとも言えず“ダサかっこいい”名曲ですね。
嶋大輔ばりのリーゼントにエナメルスーツ、バンド名が「ざ・ろまんちっくす」って…、正直ツッコミどころ満載なんですが、それが逆にカッコいいんですよね。
この曲は1984年のアルバム『In Heat』からのファーストシングル。ビルボードチャートで4週連続3位というスマッシュヒットでした。
無名の新人かと思いきや、実はこれが4枚目のアルバムという苦労人たちでした。じわじわとキャリアを積んできた末のブレイクだったんですね。
ただ、その後はヒットに恵まれず、「一発屋」の代名詞みたいに扱われることも多いバンド。でも改めて聴くと、この曲、めちゃくちゃ中毒性あります。
シンプルでちょっとペタペタしたベースライン。妙にディレイが効いた薄っぺらいギターサウンド。全部がチープなんだけど、それがなんかクセになる。ギターは、もしかしてリッケンバッカーのジョン・レノンモデルですかね。
歌詞は「寝言で君が僕のことを好きだと知った」という、なんとも80年代らしい胸キュン設定。その“ベタ感”も含めて愛せる世界観ですね。
今聴くとどこかノスタルジックで、思わずにやけてしまいます。
そしてMVも必見。ボーカルのウォーリー・パルマーを筆頭に、全員バッチリ決めたリーゼントにタイトスーツ。スタローンを弱々しくしたような顔立ちでキメ顔されると、なんとも言えない“昭和感”が漂ってきます。
なのに、本人たちは真剣そのもの。そこがいいですね。
結局、時代を超えて響くカッコよさって、「それを本気(マジ)でやってる」ってところから生まれるのかもしれませんね。
『Talking In Your Sleep』は、そんな“本気のダサさ”が光る、ロマンティックスの唯一無二の代表曲。ダサい…でもなんかカッコいい。この絶妙なバランスがたまらないですね。
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※ヘッダー画像は所有のレコード、CDのジャケットを撮影したものです。
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