洋楽探訪#33:ホール&オーツ『キッス・オン・マイ・リスト』は“大人の強がり”ソング
ホール&オーツの「キッス・オン・マイ・リスト(Kiss On My List)」って、何度聴いても色あせない名曲ですよね。
あの軽やかでクールなメロディに、ちょっと切ない歌詞。
これぞ“大人の洗練されたポップス”という感じがします。
この曲は1981年のアルバム『モダン・ヴォイス(Voices)』からの3枚目のシングル。ということは、あまり期待されてなかったのかな。
そんな曲が、蓋を開けてみたら大ヒット。ビルボードで3週連続で1位を獲得。さすが、ホール&オーツってすごいな、と。
このアルバムは、彼ら自身が初めてセルフプロデュースした記念すべき作品。デビューから7年経って、ようやく“自分たちの音”をかたちにできたんですね。
そう思って聴くと、「これがやりたかったんだなあ」と伝わってきます。
「キッス・オン・マイ・リスト」は、ピアノのバッキングがとにかく心地いい。コード進行もシンプルだけどセンス抜群で、聴いていて飽きがきません。
ダリル・ホールのヴォーカルも、爽やかで力強い。まるで朝の光みたいにスッと心に入ってくるし、キャッチーなメロディは、聴いたら思わず口ずさんでしまいます。
この曲の歌詞を深読みしてみると、意地っ張りな男の本音が見えてきます。
「君のキスは人生で最高のリストにあるんだ」なんて言いながら、「でも、だからって君が一番ってわけじゃないからな」と強がってる。
要はこれ、失恋ソングですよね、たぶん。
そんなこと言わなきゃいいのに、と思いつつも、ああ、こういう“やせ我慢”って誰にでもあるよなあ…と、ちょっと共感してしまうわけです。
今聴いても、古さを感じさせない。むしろ大人になった今だからこそ沁みる。そんな1曲ですね。
※Amazonアソシエイト・プログラムを利用しています。
※ヘッダー画像は僕の私物であるレコード、CDのジャケットを撮影したものです。
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