洋楽探訪#53:バナナラマ『ヴィーナス』は二度も全米No.1になった名曲!
バナナラマ(Bananarama)の『ヴィーナス(Venus)』はカバー曲ですが、オリジナルとカバーの両方が全米No.1になった例は、数えるほどしかありませんね。
オリジナルはオランダのバンド「ショッキング・ブルー」の1969年の全米No.1ヒット曲。サイケなロックで超かっこいい。これでこの曲はもう完成されていると思っていました。
でも、1986年にバナナラマが放ったカバーは、また別のカッコよさがありました。ダンスポップ全開、バブリー感満載。これがまた全米No.1になったんだから、ホントすごい。
名曲はアレンジを変えても名曲ですわ。
バナナラマは、イギリス出身のサラ、カレン、シヴォーンの3人が1979年に結成した、ちょっとユルめのガールズグループでした。
実はこの「ヴィーナス」、結成当初からライブで演奏していた持ちネタだったらしく、いわば温め続けた十八番(おはこ)を、満を持して世に出した形。
そのプロデュースを手がけたのが、80年代のダンスポップ界を席巻した「ストック・エイトケン・ウォーターマン」トリオ。彼らがこの曲をダンサブルにアレンジし、バナナラマを“ユルめのガールズグループ”から“セクシー&パワフル”な存在へ変貌させたのです。
本人たちも「オレたちが、このダサいお遊びグループを変えたんだ」とコメントしています。
そしてMVが笑える。3人がそれぞれが考える「ヴィーナス像」を好き勝手に表現して、それを全部突っ込んだ結果、あの意味不明な映像になったんでしょうね。まさにカオス。
でも、これが一周回ってクセになるんですよね。
その後シヴォーンが脱退し、残ったサラとカレンはデュオとして活動を続け、なんと今も現役。2020年代に入ってもライブを開催し、大盛況だったよう。
お二人ともとっくに60歳を超えていますが、まだまだイケイケ。
いやあ、ヴィーナスは永遠ですよ。
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