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第75回全日本大学野球選手権記念大会 関西大学チーム紹介&展望

近畿地方では先日梅雨入りが発表されましたが、梅雨前線とともに今年も待ちに待ったこの季節がやってきました。6月8日(月)~6月14日(日)には第75回全日本大学野球選手権記念大会が開催されます!そんな今大会には我らが京都大学も所属する関西学生野球連盟を代表し、31年ぶりに春季リーグ戦を制した関西大学が出場します。リーグ戦の振り返りもやりたいところですが、これに関しては11月祭で販売するKBSの会誌にて振り返り記事を執筆・掲載予定ですのでそちらに任せようかと思います。是非足をお運びいただき、お買い上げ頂ければ幸いです。

商魂はこの辺りにしておいて、まずは日程と組み合わせを見ておきましょう。

順調に勝ち進めば関西大学の登場試合はこのようになります。

  • 6月8日(月) 第3試合 vs北海学園大 @東京ドーム

  • 6月10日(水) 第1試合 vs(北九州市立大 or 佛教大) @東京ドーム

  • 6月11日(木) 第3試合 準々決勝 @神宮球場

  • 6月13日(土) 第2試合 準決勝 @神宮球場

  • 6月14日(日) 決勝 @神宮球場

昨年の大会屈指の4年生投手陣が抜けた中で、今年もしっかりと全国にやってきた北海学園大や好投手森田を擁する花園大、強力打線の北九州市立大らも勿論侮れませんが、順当にいけば準決勝の國學院大學戦が一つ鬼門となるでしょうか。とにかく鬼門までは勝ち進んでもらいたいものです。

さて、ここからはチームのメンバー紹介と戦い方の展望を投手と野手に分けてそれぞれ行ってゆこうと思います。


投手

関大の優勝を語る上で外せないのが、先発の柱2本と中継ぎの柱2本を確立できたことで、選手権を戦うにあたっても大きな武器になってくるでしょう。

まず先発の2本柱となったのが米沢友翔(④金沢)投手と百合澤飛(③開星)投手の両左腕です。

米沢友翔(④金沢)

まずは米沢投手。下級生の頃から関大のトッププロスペクトとして期待され、昨年には金丸夢斗(現中日)から背番号21も継承しましたが、なかなか登板できない3年間でした。そして迎えたラストイヤー、満を持して本来の力を発揮してリーグMVPに輝き、一気にドラフト1位有力候補にまで昇り詰めました。どれくらい凄かったのか、成績を見て頂きましょう。

8先発 55回 防御率1.31 67奪三振 11四死球 K%31.8% BB%3.80% K/BB8.40 FIP1.55

関西学生野球連盟HPより

もはや説明不要でしょう。一番の武器は高めにホップする直球で空振りを取ることができるところになるでしょうか。大きく曲がるスライダーと鋭いスプリット(スプチェ?)も猛威を振るいました。関学連ファンとしてはいずれエースになると思っていましたがここまで跳ねたのは良い誤算でした。全国の舞台でも大暴れして世代No.1投手に名乗りを上げてもらいたいところです。

百合澤飛(③開星)

次に百合澤投手。189cm96kgという規格外の体躯から繰り出されるパワーピッチが魅力の3年生です。昨年から先発も任されつつ登板機会を得て、今季は米沢投手に次ぐ先発2番手の座を掴みました。恵まれた体格から最速152km/hを計測する直球を投げ込む一方で制球に課題を持ち、四死球から崩れてゆく展開が多かった印象ですが、今季(特に後半)は四死球の数が減り、あるいは四死球を出しても最少失点で切り抜けられるようになって安定感が出てきました。百合澤投手の安定によって関大の勢いに拍車がかかりました。

中継ぎの2本柱が中原海晴(④徳島商業)投手、西山恒誠(②近江)投手の両右腕です。中原投手は米沢投手同様下級生から期待されてきた中、トミー・ジョン手術も経験しましたが、今季複数イニングも厭わない抑えとして君臨し、8試合登板で防御率1.10でした。西山投手は2年生ながら火消しやセットアップを担い、5試合で防御率1.50でした。

中原海晴(④徳島商業)/ 西山恒誠(②近江)

当然選手権でもこの2人への期待が大変大きいですが、彼らに次ぐ中継ぎには不安が残ります。実際複数試合に登板した中継ぎは彼ら2人のみでした。それだけ先発が安定していたことの証左にもなっているわけですが、先発投手が慣れないマウンドで制球に苦しんで中継ぎ勝負になった時に食らいついてゆけるかというのは注目しても良いと思います。昨年中継ぎ陣の一翼を担った羽藤翼(③明石商業)投手が関大が所謂ガチメンで挑んだ総合関関戦で登板しており、桑山晄太朗(①津田学園)投手もリーグ戦未登板ながら同戦で登板しており気になる存在です。

また少し触れましたが慣れないマウンド、特に神宮球場のマウンドへの対応にも注目です。これは関大に限った話ではないですが、傾斜の低い神宮のマウンドに地方の好投手が苦しむというのはよくあるようです。直球のホップする米沢投手や中原投手は順応できるかもしれませんが、投げ下ろすタイプの百合澤投手や西山投手が苦戦するかもしれないと個人的には心配していますが、杞憂に終わってくれることを祈ります。

野手

続いて野手陣です。シーズンを通してオーダーを固定していたため、選手権もそのオーダーで臨むことになるでしょう。まずはそのオーダーを見てみましょう(☆はベストナイン)。

  1. (指) 渡邊 拓雲(①東洋大姫路)

  2. (二) 金森 洸喜(③愛工大名電)

  3. (右) 中村 莞爾(④興国)☆

  4. (中) 山本 峻輔(③延岡学園)

  5. (遊) 宮本 青空(③報徳学園)

  6. (一) 澤村 凪人(②三重)☆

  7. (捕) 笠井 康生(④社)

  8. (三) 森内 大奈(④福井工大福井)☆

  9. (左) 河田 流空(④大阪桐蔭)

1番を打つ渡邊拓雲(①東洋大姫路)選手は昨年の甲子園も記憶に新しいですが、あのバットコントロールは勿論健在で、打率は1割台であったものの1番打者として四球をしっかりと選んでいます。

渡邊拓雲(①東洋大姫路)

捕手では米沢投手らと同様下級生から期待されるもなかなか正捕手を掴めなかった笠井康生(④社)選手が扇の要の座を手中に収めました。攻撃面では長打を量産、守備面でも盤石の投手陣を上手く操縦していました。犠打をきっちり決めるつなぎの2番金森洸喜(③愛工大名電)選手、勝負強い宮本青空(③報徳学園)選手の二遊間は守備面での活躍も光ったコンビです。特に金森選手の二塁守備は大会屈指のものがあるので注目して頂きたいです。恵まれた体格からずば抜けたパワーを見せる澤村凪人(②三重)選手、8番打者ながらチームトップの10打点を上げた天性のクラッチヒッター森内大奈(④福井工大福井・主将)選手も加えて、内野陣の総合力はチームの売りの一つとなるでしょう。

森内大奈(④福井工大福井)

外野陣では理想的な3番打者の中村莞爾(④興国)選手やパンチ力ある打撃と外野守備が持ち味の河田流空(④大阪桐蔭)選手に加えて注目なのが山本峻輔(③延岡学園)選手です。リーグ戦では全試合4番ながら打率.136と低迷していましたが、純粋なパワーはリーグトップクラスだと思います。豪快なスイングから、外野に飛べばウォーニングゾーンまでは飛ばしている印象なので、上手く噛み合えば結果もついてくるはずです(実際昨秋は3本塁打を記録)。また、控え野手では加藤蔵乃介(②浜松開誠館)選手が近大戦で途中出場ながらドラフト1位有力候補の宮原廉投手から逆方向にホームランを放つなどその試合2長打と対応力の高さを見せており、終盤でのゲームチェンジャーの役割を果たせると盤石でしょう。

山本峻輔(③延岡学園)

攻撃陣としては、送るところはしっかり送り、四球をしっかり選ぶ打線という印象です(犠打とIsoDはリーグトップ)。一方で、上位を中心に左打者が多いのもあって左腕の対応にはやや苦戦していました。冒頭で鬼門と述べた國學院大學には東都最優秀投手防御率の中井遥次郎投手や藤本士生投手ら好左腕が控えます。苦戦を強いられることは必至(このクラスだとこと関大に限った話ではないですが)ですが何とか打破してもらいたいです。

おわりに

関大の大きな魅力の一つとして、応援団があります。ブラスバンドの耳心地の良さ、選曲のセンスが最高なので、球場やjsportsでの中継で是非聴いてみてほしいです(関大の春~spring~は全人類一度は聴くべき)。

昨年秋の神宮大会では関西学生野球連盟から立命館大学が出場し、準優勝でした。関学連ファンとして、昨年の忘れ物を関大が持って帰ってきてくれることを祈念して締めくくりたいと思います。最後までお読み頂きありがとうございました。


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