I am Groot.ーー『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー vol.3』|2025:映画の記録 vol.33
(前回はこちら)
はじめまして、京です。
ついにここまで。今年も『スーパーマン』でヒーロー映画を盛り上げてくれるだろう、MCUそしてジェームズ・ガン監督の最高傑作だと思う作品。
さっそく今日も1日↓
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー vol.3』
"ありがとうの1作"
ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシーという最高のヒーローチームと、そしてそれを創り上げたガン監督をはじめとして製作チーム。そのすべてにありがとうを伝いたい作品。
そんな最高の作品を、いつも通り、劇中歌(とそのタイミング)を中心に書いていく。まずは劇中歌一覧↓
【劇中歌一覧】
①Creep/Radiohead
→ロケットの登場とタイトルバック(ノーウェア)
②Crazy On You/Heart
→アダムの登場
③Since You Been Gone/Rainbow
→ノーウェアからの出発
④In The Meantime/Spacehog
→オルゴスコープへの上陸
⑤Reasons/Earth,Wind&Fire
→オルゴスコープからの脱出
⑥Do You Realize??/The Flaming Lips
→クィルとドラックスの会話
⑦We Care a Lot/Faith No More
→カウンターアースへの上陸
⑧小犬のカーニバル ~小犬のワルツより~/EHAMIC
→カウンターアースの一家
⑨I’m Always Chasing Rainbows/Alice Cooper
→ハイ・エボリューショナリーの船への道中
⑩San Francisco/The Mowgli's
→カウンターアースでの戦い①
⑪Poor Girl/X
→カウンターアースでの戦い①
⑫This Is The Day/The The
→最終決戦へ向かう道中
⑬No Sleep Till Brooklyn/Beastie Boys
→ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー集結
⑭Dog Days Are Over/Florence + The Machine
→ノーウェアでの大団円
【EDクレジット曲】
⑮Badlands/Bruce Springsteen
⑯I Will Dare/The Replacements
⑰Come and Get Your Love/Radbone
この作品の楽曲に与えられたテーマ"生まれた場所そして帰る場所"だと思う。
・生まれた場所。
今作はロケットの登場とともにRadioheadの「Creep」から始まる。これまでの作品たちと異なり、一線を画すようなバラードでのスタート。
歌詞もかなり悲しげな。
好きな人を想う気持ちと、その裏返しに自分の醜さを呪ったり、いたたまれなさを感じる、胸が締めつけられるような歌詞。
過去のトラウマに苦しみ、家族たちと居る楽しさと裏腹にどこかで居心地の悪さを感じる、(描き下ろしたかのように)ロケットの心情に寄り添った楽曲。(字幕でも歌詞が表示されてることから、その重要性が分かる。)
そして2曲目の「Crazy On You」はアダムの登場。ロケットとアダム、この2人に共通するのは、その出自。今作のヴィランであるハイ・エボリューショナリーによって生み出された存在だということ。
そして、そんな今作の最高のヴィランであるハイ・エボリューショナリー。エゴ、サノスに並ぶどころか、はるか上をいくクズっぷり溢れるヴィラン。(初登場のお立ち台かわいい)
プライドが高く、嫉妬深く、執念深く、
それもチュクーディ・イウジの怪演あってこそ。
出てくるだけで、(ロケットやライラたちのことを考えてしまい、)息が苦しくなるような圧倒的な存在感。(実際は愛犬家という話を聞いて、胸を撫で下ろすような気持ちととてつもない役者魂を感じた。)
さらに、その理念。
「完璧な生物のみが暮らす、完璧な世界」
どこか納得出来てしまうような、でもそれと同時に危険性も理解できるとてつもない理想。その実現に向け、惜しみのない努力はしてきたのが分かるから、「神などいるものか!だから、私が介入したのだ!!」の説得力凄まじいよな。
・帰る場所。
今作の楽曲はほぼ全て、ボウイ号(ガーディアンズの宇宙船)を中心に、カウンターアースの一家であったり、そしてノーウェア。
家、つまりは帰る場所(それはたとえ生まれた場所とは異なるものであっても)に焦点が当たっている。
そして、それらは物理的なモノを通じてだけでなく、最終決戦での集結するシーンで流れていることからも、(自分の大切な人たちなど)精神的な概念なのが読み取れる。
私は家族と仲が悪いわけでもないし、帰る場所が無いわけでもないけど、世の中にはきっとそれが当たり前ではない人もいるはずで。
だからこそ、私にとってこの作品(もっと言うなら芸術)が、いつでも私のことを受け入れてくれる家族であり帰る場所であるように、きっとあなたにとってこの作品はそういう存在になってくれると思う作品。
そして、そんな最高な作品そしてシリーズの最後を締めくくるのは"Come and Get Your Love"。
クィルにとって母を懐かしむものだった(ノスタルジックな)音楽は、クィルはもちろん私たちにとって、ガーディアンズを懐かしむものになるという綺麗な円環。
アイ・アム・グルート/I am Groot.
(ありがとう、私の家族になってくれて。)
フェーズ4のテーマのひとつが"(『アベンジャーズ/エンドゲーム』)喪失とトラウマ(その克服)"だとするなら、ジェームズ・ガン監督とガーディアンズの卒業を見届けるこの作品は、私の中では間違いなくフェーズ4。
そして、そんな喪失を最も感じる作品を⋯
つづく。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
94日目
